8話 ページ10
A視点
宴の日から暫く経った。
そういえば、私の仕事の説明を読者の方にしていなかった気がする。
改めまして、私はタソガレドキ忍者隊の死神になりました。
仕事内容は、主に暗殺。たまに、殿やその他のお偉い方々の護衛をやりますが基本は暗殺。
とはいっても、殺しだけをするわけではなく、隠密行動が得意なうえ女であることを生かして黒鷲隊じゃ入手が困難な情報を集めたりすることもある。何より私は《後片付け》が得意なのでその場に私は存在しなかったということにするのも容易なのだ。
ただ、タソガレドキ忍者になってから動きずらさはあるわけで情報活動を好き勝手できない点は唯一の損な気がする。
そして、居心地も少し………悪い………。
月輪隊小頭「…………………………。」ジー
A『………………………。』
ガラガラ
雑「……え…何これw 威嚇しあってんの?」
A『組頭……私は、威嚇しているつもりはないのですけど。』
月輪隊小頭「うむ、私も威嚇しているつもりはない。ただ、見つめると狼狽えて何か口走らないものかと思いましてね。」
ある意味威嚇じゃん!
雑「えー何それ〜 一種の威嚇じゃん〜」
それな〜
-月輪隊小頭が去った-
雑「んで、Aはまだ信用されてないわけ?」
A『そうみたいですね〜 まぁ、仕方ないんじゃないのですか?私余所者ですし〜』
雑「…………しかし、私が信用すると言ったんだから信用してほしいなぁ。また、本人に言ってみるよ。」
A『そういえば、月輪隊の小頭って誰かに似てますね。』
雑「あぁ、月輪隊小頭は陣左の御父上だよ。」
A『そうだったんですか。知りませんでした。』
雑「意外だね〜、あの死神にも知らないことがあるなんて。」
A『そうですか?私にだって、まだまだ知らないことが山のようにありますよ。』
雑「へー、例えばどんな?」
A『え、えーと…』
言ってみたは良いものの……私の知らないことってなんだろう。
さっき、月輪隊小頭のことを知ったでしょう?その他……
タソガレドキ忍者隊や城のことはだいたい把握している。
何処の城と仲が良いのかとかも
相手が何を考えてるかも目を見ればだいたいわかるし……
うーん……
A『あっ』
雑「知らないことあった?」
A『はい、ありました。』
A『私、家族ってどんななのかわからないです。』
27人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わっしょい└(゚∀゚└)(┘゚∀゚)┘ | 作成日時:2022年5月12日 18時