4話 ページ5
A視点
ここに来て数ヶ月は経った。
そろそろ、この先どうするか考えなければ。
このまま、タソガレドキ忍者になるのか それとも、またフリーに戻るのか。
もし、フリーに戻ると言ったら組頭殿は何て言うのだろう。
まぁ、各々の城や忍者隊の情報を知り尽くしている私を今さら警戒しても無駄だけれど。
雑「ねぇ、そろそろどうするのか決めて欲しいんだけど。」
A『あぁ…』 雑「まだ、迷ってるの?」
A『まぁ、そんなところです。』
雑「そう、できれば早めに決めて欲しいんだ。」
雑「でないと、部下が安心できない。」
A『………。』
雑「無理強いはしないよ。 君がしたい方をすると良いよ。」
A『……私のしたいことがわからない。』
雑「……。」
A『この先、どう生きて行けば良いのかもどうしたいのかもわからなくなってしまった。』
葛藤がある。フリーになってもタソガレドキ忍者になってもお金の面は心配はない。
どちらにせよ、食いぶちは困らない。
ただ、A『私がここにいて良いのだろうか……』ボソッ
雑「!!!」
雑「……良いに決まってるよ…」A『え?…声に出てました?』
雑「うん。」A『そうですか。』
雑「さっきも言ったが君はここにいても良いしここを離れても良い。つまり、君の居場所はここでも良いし何処でも良い。だから、君の好きにすれば良い。」
A『そんなこと、はじめて他人に言われました。』
雑「そっか〜」
A『……決めました。』
雑「?」
A『私、タソガレドキ忍者になります。』
雑「!!…そっか。」
雑「ようこそ、タソガレドキ忍者隊へ」
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作者名:わっしょい└(゚∀゚└)(┘゚∀゚)┘ | 作成日時:2022年5月12日 18時