2話 ページ3
A視点
その日から私とタソガレドキ忍軍との生活が始まった。
まさかこうなるとは思わなかった。
この、城勤めの忍びたちと共同生活だなんて
雑「皆聞いて〜、この子、今日から暫くここの忍軍を見学してくれまーす。」
雑「名前は？」
A『…………………………。』ﾌﾟｲｯ
言いたくない。いやまぁ、こういうときほんとは言うべきなんだろうけど。まだ、仲間になった訳じゃないし。言わない。
部下たち「…………。」
雑「ん〜、言いたくないときたか〜 それだと呼ぶときに困るんだよね〜」
雑「あ、そうだー 死神って呼ぼう！」
死神って異名じゃないか。世間が正体不明の私を呼ぶときの名前じゃないか。
尊「はい！組頭！本名も素性もわからない者をここに入れても良いのですか？」
納得だな。そういう風に思うのも無理はない。いや、そう思うのが正解だ。忍だったら。
雑「うん、良い質問だね。でも、心配はいらないよ。」
あー、理由はちゃんと言ってあげないんだ。
尊「心配はいらないって、なぜですか！ちゃんと教えてくださいよ！」
高「よせ尊奈門、組頭にはなにか考えがあるはずだ。」
尊「で、ですが、高坂さん！こ、こんな、名前も素顔もわからん奴信用できません！」
高「気持ちはわかるが今はおさえろ。」
気持ちはわかるんだ。
山「二人とも少し静かにしろ。組頭が話したがっておられる。」
高・尊「はい………。」
雑「えーと、とりあえず決まったことだから。文句がある奴は、文書で提出しろ。」
雑「じゃあ、解散〜皆、仕事に戻って〜」
部下たち「………はっ」
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作者名：わっしょい└(ﾟ∀ﾟ└)(┘ﾟ∀ﾟ)┘ | 作成日時：2022年5月12日 18時
