17話 ページ19
A視点
-任務中 とある山の奥にて-
あった。組頭が言っていた、例の組織が拠点にしている廃墟だ。
確かに、タソガレドキからそう遠くない。付かず離れずの距離だ。
……ここからの観察は難しそう…………。
そうだ、人を探そう。
作戦の話をしていてくれたら幸いだが……。
いた、何か話してる。
ー会話内容ー
忍びA「__で、タソガレドキとオーマガトキの戦はどう片付いたんだ?」
忍びB「それがよ〜(笑)タソガレドキに負けたオーマガトキの城主がよ〜まさかの黄昏甚兵衛に命乞いしたんだってよ(笑)」
忍びA「ハァ!?ダサすぎだろ(笑)」
忍びB「(笑)んで、オーマガトキの領地をタソガレドキは内密にもらい受けたって訳だ(笑)詳しい話は俺も知らねーけどよ。タソガレドキの連中が何を考えてるのかも」
忍びA「そうか。でもまぁ、予定通りに計画は進んでいってる訳だ。」
忍びB「あぁ、オーマガトキには園田村がある。あそこの長老は行動力がすげぇからな〜」
忍びA「おそらく、タソガレドキに庇いの制札を貰いに行くだろうな。」
忍びB「でも、貰えなくって〜新たな資源の要求だけされて、刃向かって」
忍びA「最終的にタソガレドキに攻め入られる」
忍びB「俺たちはそのタイミングを狙うって訳だ」
忍びA「あぁ、うまく行けば、攻め入っている間タソガレドキ城は空で防げないだろう。誰かいたとしても忍びくらいだ。」
忍びB「タソガレドキ忍軍なんて充分な準備と裏をかく思考回路があれば余裕だからな」
忍びA「ただ、彼奴が向こうについていたら少し厄介だ。」
忍びB「彼奴?」
忍びA「覚えてないのか?ほら、里長の元娘。名を貰う前に追放になった。」
忍びB「あぁ〜、あの子か〜。あの子強かったもんな〜女の子なのに」
忍びA「あぁ、さすがだったよな。里長のきつい訓練に耐えてただけある。今は、どうしてるかわからんが今回敵にまわられると厄介だ。」
忍びB「そうだな。……味方になってくんねーかなー」
忍びA「お前なぁ〜、自分を見捨てた里の連中に手を貸すわけ無いだろ。」
忍びB「それもそうだな」
ー会話内容終了ー
たいへんだ、タソガレドキが狙われている。
でも……一体、誰の依頼で?
もう少し探ってみよう。
ー廃墟内ー
人だ。あの人は?見覚えがある。
思い出した。
父上だ。
何か持ってる………………依頼書だ。
差出人は…………なるほど、そういうことね。
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作者名:わっしょい└(゚∀゚└)(┘゚∀゚)┘ | 作成日時:2022年5月12日 18時