16話 ページ18
視点無し
水を浴びて汗を流したAは、すぐに雑渡のもとを訪ねた。
コンコン
A『Aです。』
雑「入って良いよ〜」
A『失礼します。』
雑「まぁ、座りなよ」
A『はい。』
Aは指示にしたがい素直に座る。
内心Aは何を言われるのかと不安に思っていた。
というのも、普段、雑渡は任務内容を言うとき長くなることなど無いのだ。話す前に長くなりそうだとも言わない男なのだ。
だからこそ、今までにないことでAも少し戸惑っているのだ。
雑「……簡潔に言うとオーマガトキに戦で勝った。建前上は戦の真っ最中だけど」
A『はい、そのようですね。』
そう、説明が無かったがタソガレドキとオーマガトキは今戦の真っ最中なのである。即ち、アニメで言うと全員出動の辺りの時期である。
雑「まぁ、その辺りに関しては他の者が動いてるんだけど。
……オーマガトキではない違う組織が動きそうらしいんだ。」
A『はぁ、どのような組織か検討はついているのでしょうか?』
雑「ある程度だけれど、おそらくAの生まれ故郷の忍びの組織ではないかと思っているんだ。」
A『!……そうですか。』
雑「偶然この時期に一緒に動くだけなら良いんだけれど。そうじゃなければ少し厄介だ。目的を調べてきて欲しい。」
A『承知致しました。』
雑「無理しないで、今回は情報だけを持って帰って来てくれたら良いからね。」
A『はい』
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作者名:わっしょい└(゚∀゚└)(┘゚∀゚)┘ | 作成日時:2022年5月12日 18時