12話:身の上話(後編) ページ14
A視点
それから、里を出てフリーの忍びとして一人で生きていくと言っても まだ、6歳子供に誰が忍びとしての仕事を依頼するのでしょう。いくらある程度の実力を持ち合わせていると言っても6歳の子供など誰も信用しませんでした。
なので、私は本当に些細な手伝いをしながら様々な情報を集め売り込みました。
当時の生活は安定しておらず一日一食食べれると良いほうでした。
小銭稼ぎでもしようと茶店などでバイトをしても育った環境によって培われた無愛想さが仇となり何度もお客様を怒らせて何度もクビになりました。仕事は完璧にしていたのですが愛嬌が無いと皆さん受け入れてくれないようでした。
なので、それからは、接客業のときは慣れない笑顔で仕事をしました。そうすると不思議と怒られることがなくなりました。
怒られる事がなくなっただけでなく店も繁盛しました。
その店は、小さな子供が満面の笑みで接客をしてくれるとそれはそれはとても有名になりました。
しかし、私の本業は忍びです。ずっと茶店の看板娘でいるわけにはいきませんでした。
フリーの忍びとしての仕事が安定してきた頃を境に茶店のバイトは辞めました。それが10歳の頃でした。
10歳の頃に野次馬にような奴らが面白半分で○△□城を落城させることができたら大金を払うと言われ、私も面白半分でその依頼を受けてみた所、○△□城は呆気なく私の手によって落城してしまいました。
もちろん、野次馬の奴らからはたっぷりまとまったお金をいただきました。
まぁ、その事件?を境に私に依頼がどんどん来るようになりました。
そして、とある任務の途中に組頭と出会って今に至ります。
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作者名:わっしょい└(゚∀゚└)(┘゚∀゚)┘ | 作成日時:2022年5月12日 18時