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6月。
雨が続く毎日。
この日私は、
衝撃を受けることになる。
その頃私は、
佐藤君、改め、
寛太とすっかり打ち解け、
毎日のように話すようになった。
その日やっと、
本題、例の作戦に着手することを決意した。
「寛太ってさ、富永君と同じ中学なんだよね?」
「そうそう、同じ。
それが?」
「いや、なんか友達が言ってたから」
「ふーん」
「富永君ってさ、彼女とか
いるのかな…」
「あー、トミーはね、
ずっとくっついたり離れたりしてるよね」
「…そ、か。
同じ中学?」
「うん、1個上なんだけど、
かなり魔性の女的な人でさー
俺はあんまり好きじゃない」
1個上
魔性の女
脳内では迅速にイメージ図が作られて
そこには楽しそうな富永君。
私には見せない笑顔浮かべて
愛おしそうに見つめて、
話してるんだろうな…
やっぱりいるよね、だって、かっこいいし、
うん、仕方ない。
第一、私じゃ無理なんて分かりきってたじゃん。
何期待してんの、自惚れんなA。
情けない情けない。
なんか私泣きそうだ。
「ありがと寛太!
ちょっとトイレ行ってくるね!」
こんな顔、誰にも見られたくない。
こんな欲にまみれた、醜い姿なんて。
そう、思ったのにさ。
なんで、こう、
間が悪いのかな、貴方は。
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つんつん(プロフ) - ええ!すっごい嬉しいです!励みになります!とてもありがとうございます!!! (2017年8月15日 23時) (レス) id: f361be462a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゅ(プロフ) - まだ少ししか読んでないのにもうキュンキュンしてます笑 これからどうなるのか楽しみです!頑張ってください!! (2017年8月6日 19時) (レス) id: 7b7a95e2f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つんつん | 作成日時:2017年8月6日 17時