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5月になった。
この日、恐れていたあの言葉を聞くことになる。
"席替え"
嫌だ嫌だ
無理、絶対いや。
だってそんなことしたら
毎朝ちょっと話すこともできなくなって
どんどん喋る機会がなくなって
もう他人みたいになって
そのままクラス変わって
私の恋心なんて誰にも笑い飛ばされることなく風化してっちゃうんだ。
想像するだけで胸が痛い。
もうこんな想い、今のうちに捨てなきゃ。
「Aちゃん、」
「、ん？」
「大丈夫？なんか地獄みたいな顔してるけど」
「ちょっと、大丈夫じゃないかも」
「まじ？どっか痛いとか？
もしかして熱ある？
いつも元気だから心配になる」
やめてよ、もう諦めないといけないのに
どんどん
深い沼に吸い込まれる。
「違うの、
体調とかじゃなくて」
「じゃあ、なんかあったとか？」
「なんか、
席替えしたくないなって」
「そんなこと？」
「そんなことじゃないもん。
もう富永君と話せなくなっちゃうんじゃないかって
悲しくて」
困ったように、眉を寄せる。
ごめん、困らせちゃったね。
ちょっと待て、私今
ものすごく大胆なこと言ってない？
もういいや、やけくそだ。
当たって砕けろ、A。
「まー、でも、
席離れても別に話せんじゃん。
LINEとかすればいーし」
気のせいかな、
今少しだけ富永君のまとってる空気が変わった気がする。
気のせいだよね、そうだよね。
席離れても話せるって言ってくれたのは
嬉しかった。
すごく。
安心した。
だけど、少しだけ
さっきの違和感がもやもや
心を曇らせていた。
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つんつん(プロフ) - ええ！すっごい嬉しいです！励みになります！とてもありがとうございます！！！ (2017年8月15日 23時) (
レス) id: f361be462a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゅ(プロフ) - まだ少ししか読んでないのにもうキュンキュンしてます笑 これからどうなるのか楽しみです！頑張ってください！！ (2017年8月6日 19時) (レス) id: 7b7a95e2f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つんつん | 作成日時：2017年8月6日 17時
