3 ページ3
富永君は、話のセンスがあって、
一緒に話してて楽しかった。
半分ぐらい緊張して頭に入って来なかったけど。
大体内容は中身のないこと。
テストがやばいとか、美味しいお店とか
好きな歌手とか、昨日のテレビとか。
踏み込めないのはなんでか、
理由は一つ、
私が臆病だから。
あるとき、ふっと
「Aちゃんって、めっちゃ笑ってくれるから、
話してて気持ち良いわ。」
そう、富永君に言われたことがある。
率直に嬉しかった。
でもよくよく考えてみると、
そう言われたのは今まで無くて、
どちらかというと、無愛想な方で。
でもこれも、すぐに分かった。
もちろん、富永君の話が面白いっていうのもあるけど、
一番はやっぱり
例の性格からだった。
私は弱いんだ。
富永君が想像してるような人間では全然なくて、
ひたすらに
嫌われたくない、好かれたい。
そんな渇ききった自分を隠しているんだって。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つんつん(プロフ) - ええ！すっごい嬉しいです！励みになります！とてもありがとうございます！！！ (2017年8月15日 23時) (
レス) id: f361be462a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゅ(プロフ) - まだ少ししか読んでないのにもうキュンキュンしてます笑 これからどうなるのか楽しみです！頑張ってください！！ (2017年8月6日 19時) (レス) id: 7b7a95e2f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つんつん | 作成日時：2017年8月6日 17時
