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...
呟くように謝られたその言葉に、涙が出てしまった
俺、サイテーなんだって改めて思った
こんな小さな子を...
「ごめん、大ちゃん。ごめん、」
「けいちゃは、大貴のこと...嫌い?」
寂しそうに言う大ちゃんをギュッと抱きしめる
その小さな体は熱くて、胸が痛くなる
違う。違うんだよ。大ちゃん
「大好き、大好きに決まってるでしょ」
首を何度も振って言えば、安心したのか大ちゃんの体から力が抜けるのが分かる
どれだけ俺のせいで、大ちゃんが悩んでいたのか
自分が情けない
「、っ、ひっく、けいちゃの...ばかぁ、」
耐えられなくなったのか、大ちゃんの目からはいくつもの涙の粒がこぼれ落ちる
その粒を俺がすくいとってもいい?
「ごめんね、ごめん。大貴」
「こ、わかった...っ、こわかったよぉ、」
小さな体を守りたいと思った
頼りない俺だけど
大人気ない俺だけど
大ちゃんの1番になりたいんだ
「大ちゃん。ケーキ、食べよ?」
「うん」
「モンブランとショートケーキ、どっちがいい?」
「...モンブラン」
「だと思った」
歳の差は10歳以上
そんな小さな君に恋をした
大人になったらその恋のこと、教えてあげる
Fin.
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tapico(プロフ) - ゆあさん» コメントありがとうございます!是非是非、書かせていただきたいと思います!亀更新な作者ですがよろしくお願いします! (2020年4月17日 12時) (レス) id: b7b5807be2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - 小学生の大ちゃんと大学生のいのちゃんのヤリトリが好きです!また書いてほしいです! (2020年4月1日 23時) (レス) id: 4ae9612484 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tapico | 作者ホームページ:http://id15.fm-p.jp/629/white0210/index.php
作成日時:2020年3月29日 12時