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T.M-51(T.M side) ページ1

※T.M side※

Aちゃんが黙って、俺の顔をジッと見つめる。
俺の言葉、一語一句を逃さないよう、聞いてくれているのがわかった。
いつもごまかしてばかりの俺だったのに、真剣に耳を傾けてくれている。それが本当に嬉しかった。

「今から言う事は、俺の本心だから」

そう言うと、彼女はしっかり頷いてくれた。
ゴクリと喉を鳴らし、呼吸を整えてから、俺は再び口を開く。

「俺……今はホストだし、女性相手の商売だから、嫌な気分や不安にさせる事も多いと思う。本当は辞めてから伝えようと思ってた。でも……日に日に気持ちが大きくなって、もう我慢出来そうにない」

静かに聞いてくれるAちゃんの両肩に手を置くと、俺も真っ直ぐ彼女を見つめた。

「Aちゃんが好きです。本当に好き。だから……俺と付き合ってほしい」

ド緊張しながらも、俺は素直な想いを口にする。
いまだかつて、こんなにも心臓が爆発しそうになる告白なんてあっただろうか。
それだけ、自分が彼女に本気なんだと思い知らされた。

Aちゃんの返事を待つこの時間が、やけに長く感じる。
時間にしたら、きっと一分も経っていないのに、俺にとっては何時間にも感じられた。

「……貴くん」

やっと聞けたAちゃんの声に安堵していると、彼女が自分の目を指差す。

「瞬きくらいしてください」
「え……」
「さっきから目が開きっぱなしです」
「あ……」

慌ててパチパチと瞬きすると、彼女がその仕草にぷっと吹き出した。
その笑顔が可愛くて、また好きだなぁと感じてしまう。

「あのね、貴くん」
「ん?」
「私はホストの貴くんを好きになったわけじゃない。あの時、偶然出会った、増田さんを好きになったんです」

さらっと言われた言葉に驚き、絶句していると、Aちゃんがにっこり微笑んだ。

「増田貴久さん。私もあなたが好きです。こちらこそ、よろしくお願いします」

……薄々、お互い同じ気持ちなんじゃないかとは思っていた。
けれど、俺たちの関係は酷く曖昧で、なかなか口に出せなくて。
そのせいで確信が持てず、不安が募っていたのも事実。
だからこそ今、Aちゃんからハッキリした言葉を聞けた事が、本当に本当に嬉しかった。

「これ……夢じゃないよね?」
「ふふっ。それはこっちの台詞です」
「やべ。本当に?俺の彼女になってくれるの?」
「はい。喜んで」

溢れる喜びと愛しさに任せ、俺は彼女をぎゅっと抱きしめる。
今この瞬間……本当に幸せで胸がいっぱいだった。

T.M-52→



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設定タグ:NEWS , 増田貴久 , まっすー   
作品ジャンル:タレント
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ゆうき - 大好きですうう続きを心待ちにしてます(;ω;) (2020年4月4日 20時) (レス) id: bd07b8c8f0 (このIDを非表示/違反報告)
arupakachan128(プロフ) - 戻ってきてくれたんですね!待ってました!!ありがとうございます!もう読めないのかと思ってました涙無理せず自分のペースでいいので更新楽しみに待ってます (2019年5月6日 22時) (レス) id: e90def3f5f (このIDを非表示/違反報告)
こやりん(プロフ) - こももさん!大好きなお話だったので、パスワードがついてしまって凄く寂しくて残念だったのですが、帰って来てくださりとっても嬉しいです!ありがとうございます!!これからも、こももさんのペースでいいので楽しみにしていますね!最初から早速読み返しにいきます! (2019年2月3日 18時) (レス) id: a77857653e (このIDを非表示/違反報告)
結璃 - こももさん!ありがとうございます(><)好きなお話なので読み返しておきますね♪お仕事と無理なさらないように頑張ってください!更新待ってまーす(^o^) (2019年1月31日 18時) (レス) id: 122fe42ca2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - こももさん、こんにちは!また読めるのが嬉しくて読む前にコメントしてしまいました!(笑)ありがとうございます( ; ; )こももさんのペースで、更新楽しみにしています〜〜!! (2019年1月26日 23時) (レス) id: 9847e18255 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こもも | 作成日時:2018年6月18日 15時

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