22 ページ27
〜翔side〜
・
・
数ヶ月前の、初めて彼らに会った時の帰り道。
いつものお節介で、さとしくんに
連絡先を渡した後…
『あ、そーだ』
別れを告げた筈のさとしくんが
小走りに戻ってきて…
気付いたら、目の前が真っ暗になってて…
背伸びした、さとしくんの顔が
グンっと目の前にきたと思いきや
＿＿＿＿唇に柔らかい感触が重なっていて
「〜〜っ、！」
数ヶ月前の出来事が鮮明にフラッシュバックして
身体が一気にあっつくなっていった。
いやいやっ、！！
奪ったの俺じゃないからね！？
あっ、いやっ、実際は俺だけど…
俺なんだろうけど！！
不可抗力じゃん！！
むしろ、男性に初めて奪われたの
俺なんですけど！？
…その後はまぁ…うん。
彼のせい…というかおかげで？
いい事も…あったんだけど、さ。
「…和くん…お願いだから…
誰にも言わないで…ねっ！？」
あんなのがマスコミにバレたら…！！
いや、俺が罵倒される分にはもういいけど！！
君のお兄さんに影響が出るんだからね！？
そこんとこ、分かってる！？
もう、自分でも何言ってんのか分かんない位
パニックになってしまった俺は
情けなく、目の前の子供に懇願するしかなく…
「ふふん♪
俺しか知らないんで大丈夫ですよ？
あ、正確には俺と大野さん…と言った方が
いいんですかね？」
「っ！！おっ、おっ、俺もう行くね！？
翔くんも待たせてるし！
またわかんない所あれば明日の早朝
教えるから！！勉強頑張って！？」
「えっ、あっ、わかりました！
おやすみなさい！本当ありがとうございました！」
「翔さん、おやすみー♪
あっ、部屋に鍵かけとかないと
隣の部屋のオオカミ2匹に喰われますよー♪」
「うっ、うっさいわ！」
慌ただしく、ドアを閉める直前。
恐ろしき、今どきの中学生…
いや…あの子がずば抜けて
大人びてるだけか？
…いや、ませてるだけか。
彼には今後、気をつけなきゃ…
今後があるのかすらも、わかんないけど。
扉を閉めるその直前に。
悪びれもなく、今日1番の琴線に触れてきた
目の前の中学生の頭には
ヒョコヒョコと楽しそうに動く小悪魔のツノが
見えたとか見えなかったとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 526人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん、お久しぶりです！ようやく仲直り出来ましたね〜！いやぁ、道のりは長かった！(笑)何だかんだ仲良し兄弟でこれからも上手くやっていって欲しいものですな♪いつもコメントありがとうございます！＾＾ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 537f8dab87 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅さん、更新ありがとうございます。しょうちゃん、潤くんと仲直りできて良かったです。反抗期？もこれで 終わりですかね。いつまでも仲良し兄弟でいてほしいです。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2019年5月5日 21時
