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〜翔side〜
「はぁ…さすが慶應卒…
櫻井くんって、いつもどうやって
勉強覚えてんですか？丸暗記？」
「うーん、丸暗記というよりは
ひたすら書いてたりはするけどね。
英語は身近な人で例文作ってみると
案外楽しめるよ」
「…例えば？」
勉強なんて、楽しんで覚えたもん勝ち。
少なくとも俺はそう思って教科書を捲ってきた。
真面目に活字を覚えるよりも英語なんて特に
言語なんだから日常生活で覚えた方が
遥かにお得だ。
俺がそう言うと、問題が解けなかった
モヤモヤが晴れてきたのか
かっこいい切れ長の目を輝かせて
前のめりに聞いてくる潤くんを見て
思わず可愛いな、なんて思ってしまう。
「んー、君たちで言えばそうだな…
もし潤くんがさとしくんだったら
長男になれるのに。が仮定法過去で〜
もし、あの時翔くんより先に潤くんが
生まれてたら末っ子になれたのに。とか？」
「…いや、何で主語が俺なんすか」
「ふふ。ごめんね、分かりやすいかなと」
恥ずかしそうに、口を尖らせて
ぶうたれる潤くんとそんなやり取りをしていると
「えー、もっといっぱいあると思うけどなぁ」
「ん？和くん何か思いついたの？」
「ええ、そりゃもう沢山？」
さっきから、黙って何やらノートに
殴り書きをしていた和くんが
誇らしげに間に入ってきて。
ずいっと、俺と潤くんの眼前に
突きつけられたノートに目を走らせてみると…
もしも、翔ちゃんが女の子だったら
沢山、ドレスを着せるのに。
やっぱり、弟絡みか〜平和な家族だな〜なんて
思いながら和ましい気持ちで読み進めていると。
「………なっ、！？」
「ふふん。図星でしょ？翔さん♪」
罫線が引かれた文章の下に記されていた
文字の羅列を読んで
思わず、顔にカッと熱が集まった。
"もしもあの時、俺が先にホームに行かなかったら
智にぃの初体験が見れたのに"
「なっ、なっ、なっ！！何言ってんの和くん！！」
「えー？身近なもので考えるって
教えてくれたの翔さんでしょー？
これは、俺にとって1番分かりやすい
仮定法過去完了ですよ？」
ニヤニヤと、中学生らしからぬ下衆な顔で
俺の肘を小突いてくる和くんに
自分でも耳が真っ赤になっていくのが
嫌でもわかった。
潤くんは、多分なんの事か分かってないのか
話には乗ってこずに、黙々と問題を解いて
くれてるんだけど…
てか！！！
何で知ってんのっ、！？
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん、お久しぶりです！ようやく仲直り出来ましたね〜！いやぁ、道のりは長かった！(笑)何だかんだ仲良し兄弟でこれからも上手くやっていって欲しいものですな♪いつもコメントありがとうございます！＾＾ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 537f8dab87 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅さん、更新ありがとうございます。しょうちゃん、潤くんと仲直りできて良かったです。反抗期？もこれで 終わりですかね。いつまでも仲良し兄弟でいてほしいです。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2019年5月5日 21時
