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〜翔side〜
・
「次、また翔に手出したらお前ら
もう家入れねぇからな」
「1番野生児のあんたが言うか。
別にあの家に数日入れなくとも
俺らは問題ないけどね」
…ん？どういうこと？
見送った玄関先で各々靴を履きながら
そう言った和にぃの言葉の意味が
よく分からなくて首を傾げる。
それにしても、今日は分からないことが
ヤケに多いなぁ…
やっぱり実家を離れると、物理的な距離以外にも
兄達との見えない壁みたいなものがある様に
思えてしまうから、やっぱり少し寂しい。
「あ。ねぇ、翔ちゃん。
そう言えば、左のお隣さんってどんな人なの？」
「え、お隣さん？
えと…多分、二人暮らしされてる人達で
お1人は、お仕事で忙しそうなんだけど
もう1人は殆ど家にいるみたい…？」
「ふぅん。じゃあ顔は見た事ないの？」
「…言われてみれば無いかも…？
でも、何で急に？」
「ううん、気になっただけ〜男の人かな？
女の人だったら色々心配だからなぁ…」
「へ？なんで？」
女の人の方が寧ろ逆に安全なんじゃ…？
一般論として、言ったつもりだったのに
俺は、何故か一斉に溜息をつかれてしまった。
「あのね、翔ちゃん！今時、可愛い男の子を
狙いたがる不届き者は女も多いんだからね？！
そこんとこ分かってる！？」
「おっ、男の子って…！俺、もう18だもん！！」
「俺らにとっちゃ、お前はいつまでも
可愛い弟だって事よ、翔。
こればっかりは、譲れねぇよ」
「潤にぃまで、そういうこと言う…」
「とにかく気をつけてよ？
じゃあまたね、翔ちゃん！
また何かあれば直ぐ駆け付けるからねーっ♪」
もう…！
俺はいつまで、子供扱いされればいいのさ！
確かに、人よりは兄っ子かもしれないけど
自分の身くらい自分で守れるもん…！
何だか窘められてるみたいで、面白くなくて
つい膨れっ面で手を振り返していると
「ぶぎゃっ」
「こーら。そんな顔しねぇーの」
「ひゃ、ひゃにゃひてよ、しゃとにぃ…」
空気を潰すように、膨らんでいた俺の頬袋を
むにっと摘んださとにぃ。
その手はやっぱり、熱が下がってないのか
いつも以上に体温が高いし…その……えと…
「…なんで、目逸らすの翔」
「っ、分かってる癖に…！！」
「ははっ、流石にもうしねぇよ。
続きは2年後な」
額に再び落とされた柔らかな感触。
…もう、動揺しなくなってしまった俺は
一体、2年後どうなってしまうんだろうか…
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星羅*(プロフ) - きよさん» きよさん、お久しぶりです！ようやく仲直り出来ましたね〜！いやぁ、道のりは長かった！(笑)何だかんだ仲良し兄弟でこれからも上手くやっていって欲しいものですな♪いつもコメントありがとうございます！＾＾ (2020年5月28日 22時) (
レス) id: 537f8dab87 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - 星羅さん、更新ありがとうございます。しょうちゃん、潤くんと仲直りできて良かったです。反抗期？もこれで 終わりですかね。いつまでも仲良し兄弟でいてほしいです。 (2020年5月28日 22時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2019年5月5日 21時
