8時 ページ37
〜智side〜
幾度も読み返した。
書状が指圧で撓み、擦り切れるまで。
だが 文字を目で追う度に
突きつけられた現実が怒涛のように
脳内に充満するだけで
「っ…！！！」
胸中で暴れ狂う怒りに
火をつけるだけだった。
「一体どういうことだ、大臣っ！！！
貴様、俺を馬鹿にしてるのか？」
「ご心情の程、お察し致します王子。
しかしながら、これは皮肉にも現実。
和也様、御本人が下された結論に御座います。」
「ふざけんじゃねぇっ！！！
何故だ…！！いかなる事情があろうと
俺は婚約解消など、認めんぞっ！！！」
『好きだよ 智』
たった、数日前
確かにこの耳に 愛の囁きが呟かれた。
あの華奢な腕に、この身を強く閉じ込められた。
あれは…嘘だったのか？
歯の浮くような台詞を適当に並び立てて
俺の反応を楽しんでいただけだったのか？
「っ、王子…」
遠くで聞こえた翔の消え入りそうな声。
今、無駄な思考を張り巡らせば…
膨れ上がった憎悪が胸から溢れ出す。
そんな俺を嘲笑うかのように
「隣国の大臣の証言によると…」
「っ、貴様、いい加減に…！」
普段は必ず耳に入るはずの翔の牽制の声が
正常を保てない心に届かずに流れていった
そして
「和也様には新たに想いを寄せる方が
いらっしゃるようで御座います。」
大臣は 表情1つ変えず
「…誰だ、そいつは」
目を見開き、顔を青ざめながら
暴れる翔に目もくれず
｢っ！？やめろ、大臣…！！！」
俺の心を更に深く抉る言葉を切りつけてきた
「…本日雇われた…
緑の国の…一介の使用人に御座います。」
大臣の声がエコーとなって
俺の導火線に火花をつけた。
"本日雇われた…
一介の使用人に御座います…"
・
『翔…俺はどうかしてしまったのか…』
『？何故です？』
『あいつの事を思うと…
ここが痛くてしようがない…』
初めて和と出会った時の映像が写し出される。
覚えのない感情にベッドの上で頭を抱える
俺の頭を優しく、そっと撫で…
翔は確かに、そう言った。
"王子…それは
世にいう一目惚れというものですよ_______"
俺は
使用人ごときに負けたのか____
・
この時俺は
まるで気が付かなかったんだ
「大臣 1つお前に業務を授ける」
「して、それは。」
「緑の国を焼き尽くせ。」
お前が 絶望に染まった表情で
俺を見詰めていた訳を___
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daygiow - すみません、前にリクエストした悪ノ娘は王女が翔さん、召し使いが智さんでお願いしますm(__)m (2018年5月13日 14時) (
レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - 星羅*さん» 了解です！楽しみです(^q^) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - daygiowさん» daygiowさん、お久しぶりです♪今回は初の試みでした！お気に召して頂けて嬉しいです！了解です！次回のお話が終われば以前頂いたリクエスト、悪ノ娘パロディを書かせて頂きますね！いつも有難う御座います( ；∀；) (2018年5月13日 14時) (レス) id: 5f21451705 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - すみません、翔ちゃんが嵐さんになついてです。すみませんm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
daygiow - こんにちは！かわいい舞賀家をありがとうございます(^q^) 私も翔さん受けが大好物で・・・・・！リクエスト失礼します！ 嵐さんのコンサートへ行って嵐さんになついて智にいがショック受ける話お願いしますm(__)m (2018年5月13日 13時) (レス) id: 132e498f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年4月4日 15時
