23現目 ページ24
〜智side〜
「どどどど、どうしたんですか！？
お二人揃って…っ！」
…マンガみてぇな、慌て方だな、こいつ。
突然、現れた俺らに相葉は、目ん玉かっ開いて
素っ頓狂な声をあげた。
…てか、あいつ居ねぇし。
「なぁ、翔はどうした？」
岡田は俺と全く同じ疑問を目の前の
後輩に投げつけた。
「っ…今、委員会で…」
委員会…？
あいつが？
それにしても、不在の事を伝えるだけにしては
妙に暗いこいつの顔に俺はなんとなく
違和感を感じた。
「は〜ん…嘘だな。」
「え"っ…」
…図星か。
「いつもの翔ならたかが委員会如きで
俺らんとこ来ねぇなんて有り得ねぇだろ。
なぁ、大野？」
「…知るか。」
急に話振られても困るっつの。
でも…
『大野さんっ！こんにちは♪』
『えへへ、仕事サボって来ちゃいました…』
無駄に頬を赤らめて、無理矢理下手くそな
口実つけて俺の周りをくっつき回るあいつの顔が
ふと脳裏によぎった。
言われてみれば、確かにあいつが大した理由
でもない限り来ないのは可笑しい。
…ん？…可笑しい？
俺今……"可笑しい"って思ったか…？
…いやいやいや、
それこそ、おかしいだろ
なんで、俺があんなチンチクリンを…っ
普段、比較的人と関わらない筈の自分が
たかが、後輩と顔を合わせて居ないだけで
いつの間にか違和感を感じるようになってて焦る。
俺が、自分で自分と葛藤してると
「…先輩…相談に…乗ってくれますか？」
意を決した様な面構えで
いつもはうるせぇ声を封印して急に
神妙な顔つきで切り出した相葉に
俺らも何となく緊迫した空気が流れる。
「もちろん。その為に来たし。」
そんな、相葉に対して岡田は何故か余裕そうに
なんの躊躇いもなくそう言った。
「…大野先輩も…いいですか？」
「…良くなかったらこんなとこ
わざわざ来ねぇよ」
恐る恐る俺にも尋ねてくる相葉の顔が
ちょっと可笑しくて笑いそうになったのを
必死に堪える。
…不謹慎だけど。
内心俺がそんなこと思ってるなんて露にも
思ってないだろう相葉はホッとしたような表情で
再びおれらに向き合った。
「実は…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星羅*(プロフ) - 翔空さん» 翔空さん、はじめまして！コメントありがとうございます！私自身もこの作品の翔くんのキャラ気に入ってるんです笑適度に更新続けていこうと思いますので、これからもどうか見守って頂けると嬉しいです(^^) (2018年2月13日 10時) (
レス) id: 2635a28bd5 (このIDを非表示/違反報告)
翔空 - はじめまして！このお話を読ませてもらって更新をいつも楽しみにしてます！翔くんがかわいすぎてやばいっす笑笑とっても続きが気になります！これからも頑張ってください！！ (2018年2月12日 13時) (レス) id: 06a53ed954 (このIDを非表示/違反報告)
翔ちゃむ - あああああ！大野さん、翔ちゃんのこと心配なんですね！？もうこの二人が好きすぎて興奮が止まりません！！岡田くんのキャラも想像しやすくて本当に星羅さんのお話全て好きです！！（笑） (2018年1月9日 22時) (レス) id: e8e7665cca (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - しょーちゃんさん» しょーちゃんさん、コメントありがとうございます！出来れば明日更新しようと思っております！！お山の2人の進展にご期待下さいね♪( ^ω^ )不定期更新で大変申し訳ないです(/ _ ; ) (2018年1月8日 22時) (レス) id: 984f6e7432 (このIDを非表示/違反報告)
しょーちゃん - はじめまして！すごくつづきが気になります！忙しいとは思いますが更新してもらえると嬉しいです！(≧∇≦) (2018年1月8日 22時) (レス) id: 9e1cdf89be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2017年7月29日 22時
