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どっちも最高に美味しい。
Aさん貴女天才だよ…
試作って事はここのケーキは貴女が作っていたの?
僕もう1年くらいここのケーキの虜なんですよ。
なんて顔にも声にも出せるはずなく。
「うめぇーよ!すげぇー!Aさん!」
「ありがとう日向くん」
「翔陽でいいよ!」
「しょーよーくん?ありがとう」
「おう!」
「すげぇ…うめぇ…っす。ケーキやばいっすね」
「よかったー」
「俺飛雄でいいっす」
「とびおくんー?」
「っす!」
「ほんと美味しいー!ツッキーってどれくらい通ってるんですか?」
「ふふ、お客様の情報はいかなる場合もお教えできないのよー」
「それにしても本当に美味しいー」
うめぇとすげぇしか言わない高校1年生にケーキ振る舞ってそんな笑顔はずるいんじゃない?
僕の方がちゃんと感想言えるのに。
って…ねぇなにこの気持ち。モヤモヤする。
「ねぇ、もう帰りなよ。僕のプライベートこれ以上邪魔しないで」
「それもそうだよな」
「でも…」
「また来たい!!」
「はい、いつでもお待ちしております」
バタバタ帰っていく3人。
やっと嵐が過ぎ去った…もうヤダ。
一生来ないで欲しい。
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作者名:葉月 | 作成日時:2020年2月19日 20時