34話 ページ35
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真希「おい、A。起きろ、悟に襲われてるぞ」
『んー……っ…??』
目が覚めると、右側に温かさを感じる。それと何故かここにいる真希の顔が近くにあった。
頭に手が乗ってる、あ、五条か。手、でかいな。
五条「いや現在進行形で言わないで。襲ってないから」
『何?襲う気だったの?変態』
珍しくあたふたしている五条から寄りかかっていた身体を起こし、しわの着いた服を伸ばした。
てか、どれくらい寝ていたんだろう。あれ、私五条の前で泣いたんだっけ。もういいや。待って、任務って何時からだったっけ。
ぐるぐると頭の中で考えていると、五条は頭を掻きながら言った。
五条「お前が急に寝たから動けなかったんだよ」
若干拗ねたように返された。いや、動けただろ。それでも敢えて動かなかったのは、私のためと勘違いしていいのだろうか。右側の温かみと頭の優しい感触が未だに残っている。
『ありがとね』
五条「ッ、」
どんな理由であっても、彼の前で泣いてしまった挙句気まで使わせてしまった。お礼を言うに越したことは無いだろう。だのに彼は私の言葉に対して少しの反応を見せた。
私が礼を言うのが珍しいとでも言いたいのだろうか、失礼なやつだな。少なくとも高専時代の私は無邪気だったろ。
『じゃあ私任務だから行くわ』
五条「僕もこれから任務だから一緒に行こ」
『あんた本当に金魚のフンみたいね』
五条「もっと良い言い方無かった?」
『それは金魚のフンに失礼よ。あ、一緒に行くなら私の事"飛ばしてよ"。これから補助監督呼ぶのもめんどくさいし』
五条「俺はお前のパシリかよ」
『本望でしょ?ほら、とっとと行くわよ』
五条「へいへい」
………… 。
真希「おい、あいつら私らのこと忘れてねえか?」
パンダ「俺と棘なんか見えてすらいなかったぞ」
棘「しゃけしゃけ」
完全に空気扱いされていた2年ズは任務に向かっていく五条と泡瀬の後ろ姿を呆然と眺めていた。
真希「てか、俺って言ってなかったか?あいつほんとに悟か??」
狗巻「おかか」
パンダ「なんか、デレデレしてたな、悟」
真希「気持ち悪かったな」
パンダ「ああ、気持ち悪かった」
狗巻「しゃけ」
知らないところで生徒にズタボロに言われている五条であった。
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時