2話 ページ3
伏黒side
手をヒラヒラとさせ、首をこてんとさせながら愉しそうに笑っている彼女に対して、自分らの担任のアホ面と言ったら他なかった。
いやまあ、目隠してしていて正確な表情までは読み取れはしないが、動揺しているということだけは分かる。
五条「お前、なんでいるの」
ようやく五条が発した言葉はこれだけ。
『ふ、何よそのアホ面は』
呆れたようにそう言った彼女は五条の頭を小突いた。
そう、小突いたのだ。
普段、無限を張っている五条に触れるなど容易いことではない。となれば五条が意図的に無限を解いたということになる。
五条「は?お前まじでなんでいるの」
『何?いちゃ悪いわけ?』
五条「そういう問題じゃないだろ。なんでいるのか聞いてんだよ」
その前に、この人こんな話し方だったか?
伏黒だけではない。虎杖も釘崎も自分たちの担任に違和感を覚えた。砕けた口調、いかにも親しい相手だと言うことを示していた。
『先生に呼ばれたのよ』
五条「なんで」
『なんでって、あんたマジで言ってんの?どう考えてもあんたの我儘のせいでしょうが』
五条「…あぁ、そういうこと」
頭をかきながら気怠そうに答えた彼女に対して、五条はなるほどと手を顎にあてる。
彼女の言う先生とは誰だろうか。伏黒はこの数分間の中での情報量の多さに混乱していた。
『改めて』
五条と話していた彼女はバッと振り返り、どこか貼り付けたような満面の笑みを俺たちに向ける。
『五条の同期の泡瀬Aよ、よろしくね』
「「ど、同期ーーー!?!?」」
彼女の言葉にびっくりするも、その驚きを上回る虎杖と釘崎の大きな声に、俺は頭を抱えた。
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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時