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12話 ページ13

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拗ねたように言う彼は、まだ怒っているようだ。


ちっさい男は嫌われるんだよ、やめときな。



『はいはい、ごめんね悟くん?』


五条「けっ、何が悟くんだ気持ちわりぃ」


『それじゃあ私は硝子の所にでも行こうかな。アルコール入れないとやってらんないし』


五条「あぁ、そうだな行って来い。と言ってやりたいとこだがお前にはまだ用があんだよ」


『え、何?』



そう言って五条は私の腕を掴む。用って何?勝手に海外行ったから許してはいるけど一発殴らせろとか?

それとも一発だけ赫受けろとか?だとしたら死ぬよ、私




五条「俺の仕事手伝え」


『え、嫌だ』


五条「嫌だじゃねぇよッ、今までお前の任務タダでやってたったんだぞ!これくらいやれよ!」


『嫌だ嫌だっ、あんたの任務って一級か特級案件でしょ?こちとら長旅で疲れてんの!今日は無理!』



いいから来い、と無理やり引きずられて伊地知の車に乗せられた。つーか、伊地知もなんか言ってくれてもいいのに。何五条の言いなりになってんだか。




_______




『伊地知〜、嫌なことは嫌って言わないとダメだぞ』


伊地知「へっ!?いや、私なんかが五条さんに口出し出来ないのでっ!」


『従順な後輩だなあ、お前』




頬杖をつき、窓から外の様子を眺める。


あいつ、意外とすんなり許してくれたなあ。もっと殴り合いとかになるかと思ってた。覚悟を決めてたから飛行機降りた後ストレッチとかしてたのに、意味なかったじゃん。



『で、今回の任務内容は?』


伊地知「は、廃ビルで呪霊の目撃情報がありました。お、恐らく一級呪霊かと」


『伊地知』


伊地知「はっ、はいぃ!!」



私は低い声で彼の名前を呼んだ。すると彼は私の声色の変化に気づいたのかビクビクしながら返事する。



『なんで私にビビってんの?』


伊地知「へ?」


『いや、タジタジすぎるでしょ。私そんな怖かったっけ?逆に五条からあんたを守ってあげてた気がするんだけど』


伊地知「へっ!?あ、いや、その」


『何も取って食わないっつうの』


伊地知「す、すみません」


『なんで謝るのよ、ふふっ』



もうあからさまにタジタジしている伊地知に笑いが込み上げてきた。五条と一緒にしないでほしい。



『あいつには後輩に優しくするってことを教えた方が良さそうね。うん』



後輩をパシリだとしか思っていない彼の姿を脳内で思い出しながら、改めて伊地知に同情した。







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ひながき(プロフ) - しおりさん» 𝑶𝑴𝑮(゜д゜)、教えていただいてありがとうございます!! (2022年2月7日 1時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 悠仁の漢字間違ってます! (2022年2月6日 23時) (レス) @page23 id: 2479e15f01 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - プスメラウィッチさん» 五条オチです!!今後もお楽しみください!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 15さん» ありがとうございます!!ゆっくりですが、しっかり更新していきます!! (2022年2月6日 2時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ひながきさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています(*^^*)楽しみにしています。 (2022年2月5日 21時) (レス) @page25 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひながき | 作成日時:2022年1月9日 22時

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