いい加減にしろ！！

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二宮｢……おい、起きろ〜！！｣

『…ん………あれ、おはよ…』

二宮｢お前寝すぎだろ｣

『あれれ、寝てろって言ったのはだーれ』

二宮｢お粥くらいなら食える？｣

『ありがと、食べれる』

二宮｢ん｣

『てか！今日翔くんたち来たんだけど』

二宮｢俺が頼んだからね｣

『夢じゃなかったんだ』

二宮｢なんだそれ｣

『王子様が迎えに来てくれたのかと思ったから』

二宮｢30過ぎたやつが言うセリフかねぇ｣

『うるさいよ』



・



『ありがとね、なんかいろいろと』

二宮｢いえいえ、お兄ちゃん様様だろ？｣

『へいへい、そうですね』

二宮｢つか体調管理くらいしろよガキじゃないんだから｣

『そう言われても、風邪ひく心当たりなんてひとつも無いんだけど』

二宮｢どう考えても夜中まで台本読んでるのが原因だろーが｣

『えっ、なんで知ってんの』

二宮｢部屋見たら分かる｣

『やっぱおにいはエスパーだね』

二宮｢そうだよ、エスパーはエスパーでも｣

『わたし専用の…でしょ？笑』

二宮｢分かってんじゃん

あんま無理しすぎんな、倒れんぞ｣













『＿＿大丈夫だよ、安心して＿＿』













二宮｢…何を根拠に言ってんだよ｣

『え？おにいの妹なんだもん、大丈夫でしょ』

二宮｢………調子乗んな｣

『は！？！どこが！！？！』


理不尽である。






『おにい今日泊まってく？』

二宮｢うん、泊まってく

あぁ、でもお前の彼氏さんが帰ってくる予定があるなら泊まるのは遠慮するけど？｣


悪い顔をしながらおにいが聞いてくる。


『嫌味にしか聞こえないんだけど。彼氏なんてつくってる余裕ありません』

二宮｢婚期逃すぞ｣

『おにいにだけは言われたくない』

二宮｢俺はまあ、いいのよ｣

『何がいいんだか』

二宮｢彼氏もいないの？｣

『……気になります？妹の恋愛事情』

二宮｢意外と気になる｣

『彼氏もいなければ、それっぽい人もいないよ。大事な時期だし、誰かさんのおかげでアンチも絶えないのでこんな時に撮られたら干されます』

二宮｢干されはしないだろ、つか誰かさんって誰だよ｣

『おにいしかいないでしょ。
無駄にいけめんなんだから嫉妬の対象なわけ。もう、普通妹にまで嫉妬するかなぁ。まあ翔くんたちとの距離もダメなんだろうけど』




こういうことを考えることは最近多くて、距離を置かないといけないんだろうなと思ってる。




二宮｢お前らしくしてればいいんだよ｣


でも、もう少しおにいに頼っていようかな。

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