５話 ページ6
相澤side
腹が立つ、久しぶりに明確にこの感情を感じた。そもそもこの依頼を承諾した上でこいつは今日ここにいるはずなのだ。だと言うのにこいつは一向に話を進めない。
校長｢他の理由とはなんだね｣
校長はいつもの変わらない声色で問う。それに対して目の前のそいつはニヤニヤとしていた顔を途端になんの感情も持たない表情をした。
『あなた、食えませんね』
おもちゃを取られた子供のようにつまらなそうな態度を取った。コイツマジで何がしたいんだ。
『 " 内通者 " 』
相澤｢！！！｣
『ああ、やっぱり。先日の雄英襲撃の報告書にはオールマイトを目的とした襲撃かのように記されていました。と、なるとあなた方が真っ先に考えるのは内通者の存在の有無』
校長｢それと君たちへの依頼、何が関係していると言うんだい？｣
『この個性社会、護衛なんて公安の人間よりもそこらの出来のいいヒーローに頼むのが妥当です。そもそも此処には数え切れないほどのヒーローがいるでしょう』
校長｢そうだね｣
『それなのに私達に依頼したということは、他に目的がある』
そう言ったそいつはわざとらしく人差し指を立て、まるで今思いついたかのように話し続けた。
『そう、それは内通者の捜索。公安ならではって感じの任務ですね』
校長｢なるほどね｣
『どうです？合ってるでしょ？』
またニヤニヤとムカつく顔をこちらに突き出した奴に、俺は危うく手を出しそうになった。包帯に感謝である。
校長｢まあ、８割正解かな｣
『あ？８割？』
校長がさらに残念！と言うとそいつは顔を分かりやすく歪めた。本当のガキみたいに表情がコロコロと変わる。
『残りの２割ってのは？まさか本当に護衛？』
校長｢ああ、それはおまけということで。残りの２割はある人から頼まれているんだよ、君のことを｣
『頼まれ、てる…？』
校長｢そうさ！まあそれは言えないのさ！｣
『あまり話の芯が見えないことには関わらないと決めてるんです。詳細を言わないとこの件から引きますよ』
校長｢それは無理なのさ！もうそちらの会長とは話をつけてあるからね！｣
校長がそう言うと、奴は｢あのくそババアッ｣と小さく悪態をついた。薄々感づいていたが、とてつもなく口が悪いなこいつ。
『もう裏で糸を引かれてたんですね。ああ、無駄足だったってことか、クソッ』
校長｢すまないね｣
『思ってないだろネズミ』
相澤｢口が悪い｣
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
