２４話 ページ25
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耳にはめていたイヤホンを再びポケットに入れ直し、大通りに戻りタクシーを拾った。
｢どこまで？｣
『＿＿＿＿まで』
行き先を運転手に告げ、暗くなってきた街中を見つめる。
『(向いてないな、今回の仕事は…)』
年下を対象とした任務に珍しく心の中で弱音を吐いた。
＿＿＿＿
眠田｢おや、戻ってきたのか｣
『ええ。纏めたかった資料もあるので』
眠田｢彼の動きはどうかな。君の予想通りか？それとも予想を覆されたかな？｣
『………何のことでしょうか』
多くは語らない眠田のその言い方に、こちらもとぼけるしかない糸野の目には光が無かった。
帰ってきて早々、眠田相手にただならぬ空気を作り出す糸野に周りの同僚も嫌な汗をかく。
『私に任せたのはあなたでしょう？そんなに口を出すんなら、私…この件から手を引きますよ』
眠田｢君にそのようなことが出来る権利が無いことくらい分かっているだろう？｣
『………どこまで掴んでるんですか』
要は、自分の行動を先読みするくらいの情報を持っているなら寄こせ、と糸野は言いたいのだ。
眠田｢君も見た資料と同じだよ。A組、B組の生徒情報、及び雄英教師の個性を含む個人情報。
上鳴電気に関しては我々も資料を見た時から目をつけてはいたさ、だからある程度は調べたよ。それに基づいて彼が白である可能性が出てきた｣
『でもあなたは完全に彼は白だと断言した。可能性では片付けられない情報を手に入れた………もしくは、それよりも重要な情報が舞い込んできたから…』
眠田｢ああ、それが緑谷出久だ。部下に病院まで行って調べてもらったよ｣
積み上げられた書類の中から何かを探している素振りを見せた眠田に、糸野は眠田のデスクの前まで距離を詰める。
眠田を見下ろす状態になった彼女の目には、まだ光は無い。
『これは？』
眠田が糸野に差し出した書類には、緑谷出久の個性登録に関する情報がズラズラと綴られていた。
眠田｢個性登録が遅すぎる。それに、｣
そう言って差した彼の人差し指を辿ると、
【個性届 変更】
の文字があった。
眠田｢はじめは｢無し｣とされていた個性が高校入学前に｢超パワー系｣と変更届が出ている。怪しい、いかにも怪しいね。ではここからは君の番だ、得た情報を教えてくれ｣
『緑谷出久はオールマイトと何かしら深い繋がりがあります。それは確実です』
眠田｢やはりそうか｣
椅子に背を預け、眠田は腕を組んだ。
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
