１９話 ページ20
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『敵連合、だったっけ？襲撃があったのによく体育祭開催が出来たわね』
上鳴｢ヒーロー科としては潰されちゃ困るしなあ。警備も厳重にしてやったらしいぜ｣
『(ああ、徹夜で死ぬかと思ったわよ)』
適当にそうなんだ、と相槌をうってストローに口をつける。
『上鳴くん達も敵連合と戦ったんでしょう？私だったら怖くて腰抜かしちゃうかも』
自分で言ってて寒気がする腰抜け発言に変な汗が出るのを堪えて彼の反応を待つ。
上鳴｢俺らもちょービビってたけどね！？ま！ヒーロー志望だし体が勝手に動いちゃったみたいな！？｣
『わあ、かっこいい！』
上鳴｢か、か、かっ、かっこいい！？！やっぱり！？｣
『さすがヒーロー科だね！凄いなあ』
上鳴｢……？｣
『………(え、まずいこと言った？)』
上鳴｢糸野ちゃんもヒーロー科っしょ！？｣
『あ、ああ、それもそうね』
危ない、いや本気で危ない。私、ヒーロー科のヒーロー志望キラキラ高校生だった。
上鳴｢そういえばさあ、気になってたんだけど！｣
『ん？』
上鳴｢糸野ちゃんの個性って何？｣
なんだそんな事かと思ったが、確かに自己紹介の時に自分の個性を詳しく説明していなかった。
特に情報を明かしたところで不利になるとは思えないし別にいいだろう、と私は人差し指を上に向けた。
『私の個性は糸、指先から糸が出るの。糸の硬さ、細さが調節可能。拘束にも使えるし、ワイヤーレベルにして移動にも使える。万能っちゃあ万能かもね』
指からひらひらと細い糸を出しながら説明する。
もしも彼が内通者だとしても、この情報を知ったところで私が公安の人間だとバレなければなんの得にもならない話だ。
上鳴｢すげーじゃん！！！｣
『え、あ、そう？』
個性のことに関して褒められたことなど数える程しかない私にとって、この反応は稀でリアクションが取りにくい。
上鳴｢相澤先生みたいな移動も出来るってことっしょ！｣
『ああ、まあそうね』
あの口煩い教師と似た個性なのは頭では分かっていたが、こうも言葉にされると頭にくるところがある。
若干顔を引き攣らせながらも笑顔で対応。
上鳴｢ベストジーニストの個性と似てるってこと？｣
『恐れ多いけど、そういうことになるわね。でも「繊維」が集まって長く繋がったものが「糸」。だから私はあの人ほどの細かい糸を出すことは出来ないの』
上鳴｢なるほどなあ｣
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
