１０話 ページ11
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『ていうか、その敵連合？をぶっ叩けばいい話なんじゃないの？』
事の発端は敵連合が雄英に襲撃したのが始まりであって、奴らを潰せば彼女がわざわざ潜入捜査官などする必要も無い。
糸野がそう言えば、眠田はなにか言うわけでもなくファイルから二枚の資料を彼女に見せた。
『死柄木弔…？と、何これ。黒霧？』
資料には２人の人物…と言っていいかは微妙だが、まあともかく２人分の写真があった。１人は顔面に手をつけた不気味な奴。もう１人は顔が霧で覆われている不気味な奴。どちらを見ても不気味という最悪な組み合わせ。
『これがどうしたんですか？』
眠田｢今回雄英を襲撃した敵連合の核とされている２人だよ。そんで、こいつらがちょっと面倒らしい｣
『面倒とは？』
眠田はもう１つのファイルから書類を出す。そこには脳が剥き出しのこれまた気持ちが悪い写真があった。糸野は立て続けに気色悪い物を見せられてあからさまに顔を歪ませる。
眠田｢雄英襲撃時に彼らが連れてきたバケモンだ。ヒーローらは脳無と呼んでるらしいよ｣
なんて安直な名前なんだと糸野は思う。
『このバケモン、強いの？』
眠田｢なかなかに強い｣
『どれくらい？』
眠田｢オールマイトが苦戦したくらいだ｣
『ほお、それはかなり強い』
No.1ヒーローが苦戦したというのだ、それはそれは強いのだろう。と、なると確かにそのバケモンを連れてきた敵連合とやらは少々面倒である。
『ま、結局ところ今回の私の任務は雄英側の内通者の捜査ってことで良いんですよね？』
眠田｢根津校長にそう言われたんだろう？｣
『………そういえば濁されたままでした』
眠田｢それでは駄目じゃないか。しっかり任務の内容を理解してもらわないと｣
『いや、あなた方が濁さず話してくれればトントンと話は進むのですが』
眠田｢それでは公安として失格だ。自分で理解するといい｣
いかにも上司らしい言葉をかけられている気がする糸野だが、これは眠田が彼女を試しているのだと分かっている。いつもそうなのだ、彼は糸野に全てを話さない。
『じゃあなんとなく頑張ります』
眠田｢君はまずそういうところを直した方がいいね｣
『無理です面倒臭い』
だからといって真剣に考えようとする真面目ちゃんでは無いのが、この女である。
そう、とことんこの女は眠田が思うように成長しようとしてくれないのだ。主に精神的に。
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
