１話 ページ2
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月光は消え、もう太陽が顔を出し始めた。
『あ"〜、また徹夜か』
時計を確認すると、時刻は4:45。朝は朝でも素晴らしくいい時間の朝である。糸野のデスクには未だに沢山の資料が積み上げられていた。そのほとんどが報告書である。
沢村｢お、糸野。徹夜か？｣
デスクに項垂れている糸野の背後からなんともガタイのいい男性が声をかける。
『そうですよ、絶対肌荒れる』
彼の名前は沢村仁。糸野と同じく公安委員会の者だ。糸野よりも年上である彼だが、ここに属している期間は糸野の方が長いため先輩後輩という微妙な壁はない。
沢村｢若々しい発言だね〜。あ、そうだ｣
何かを思い出した沢村の声に、掠れた声を喉から出す。
『ん、？』
沢村｢お前、今日雄英高校と顔合わせだろ？眠田さんから時間の伝達だ、11時半に雄英高校に向かってくれとのこと。俺は伝えたからな？遅刻すんなよ？｣
『なんで私に直接言わないで沢村さんに言うのよ』
沢村｢俺と眠田さんで昨夜張り込みしてたんだよ、そん時に聞いたんだ｣
『あぁ、それはご苦労様』
沢村｢どうも｣
糸野はもう一度時計を見た。すると少しの違和感を覚える。
『てか沢村さん、登庁はやくない？何、なんかあるの？』
沢村｢いいや、何となくだ。最近ショートスリーパーになってきてあまり寝れないんだ｣
『こんな仕事してたら嫌でもそうなるわ』
沢村｢眠田さんの個性が羨ましいよ｣
眠田慧、個性『短縮睡眠』。だいたい15分の睡眠でエネルギーが元通りになる。公安委員会というブラック会社には最適の個性である。
『あれはあれできついでしょ』
沢村｢まあな。お前、１回仮眠してから行けよ？｣
『そのつもり。沢村さん1時間前に起こして〜』
何とか終わった報告書をデスクの上に纏めて置いて、糸野は仮眠室に向かった。仮眠室に着いてからはもう記憶が無い。それほど疲れが溜まっていたのだ、すぐに寝てしまったのだろう。
＿＿＿＿
沢村さんの声が耳元で聞こえたのは、眠りについてから数秒後に感じた。
沢村｢おい！起きろって！｣
『ん"〜、まだ3秒しか寝てません』
沢村｢しっかり5時間寝てるっつーの！｣
『あ"？5時間？雄英高校の件って何時でしたっけ？』
沢村｢11時半だ！だから起こしてんだろ｣
『なんだあと30分寝れんじゃん、おやすみ』
沢村｢な、おい！！寝るなバカ！｣
寝起きの悪い彼女を起こすのは一苦労である。
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
