２８話 ページ29
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敵からすれば何も無かった場所から急にすくい上げられたかのように車が浮いたのだ。それを『糸』だと言うのだから理解できない話である。
『糸の透明度くらい調整できるって話。そのすっからかんな脳じゃ分からないかもしれないけどね』
敵｢あ゛！？｣
『そろそろお話の時間も終わりよ』
そう言って糸野は両サイドの腰のホルスターから銃を2丁取りだし、右手に持っている銃を5発撃ち込み車のフロントガラスを割った。
糸野の行動に途端に恐れ戦いた敵に、次は左手の銃を構えそいつに標準を合わせる。
『またね』
敵｢ッ！？………な、んだ、これ……、、｣
撃たれた敵が気を失ったのを確認した糸野は、まだ意識があったはずのもう1人に銃を向けるがいつ間にか気を失っていたことに気づき、静かに銃を下ろした。
そして透明な糸で吊られた車をゆっくりと地面まで下ろす。
『残業だよ、馬鹿』
気を失った3人の敵に放った悪態は届くことは無かった。
＿＿＿＿
沢村｢通報が来たとよ｣
『は？』
沢村｢夜中に5発、銃声らしき音が聞こえたってな｣
『あら、物騒な世の中ね』
沢村｢お前だろうが｣
公安の車が糸野の元へ辿り着いたのは、彼女が敵を拘束し終わった頃だった。
車から降りるなり沢村は糸野の首根っこを掴む。
沢村｢被害は最小限、穏便に済ます。これ、公安の基本だぞ｣
『私が一番最初に着いたんだからどうしようが私の勝手でしょ』
沢村｢眠田さんにチクるぞ｣
『ずるいんだよなあ、それは』
沢村｢今回の組織に支援してるのは俺らが追っている闇組織だ。公安以外の警察官に気づかれちゃあ困る。それはお前も分かってんだろ｣
『揉み消せばいいでしょ』
沢村｢それにも限界ってのがあんだよ｣
いつまでも掴んだまま離さない沢村の腕をポンと叩いた糸野は『はいはい』と適当な返事を返す。
それに仕方なく沢村も溜息をつきながら手を離した。
沢村｢で？コイツらは？｣
『1人は麻酔銃で眠らせた。他の2人は勝手に気絶したから早めに起きる可能性が高い。拘束を解く時は慎重にお願いしますね』
沢村｢了解｣
『………頭が切れる奴がいるとは思えなかった』
沢村｢ん？｣
呟くように吐いた言葉を沢村は拾う。
『逃走車両なんて用意できるような奴らだと思えない。それに事前の情報とは違った点があった。この情報って誰が持ってきたもの？』
沢村｢眠田さんだ｣
『…ふーん』
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坊ちゃん団子 - ひながきさん» もちろんですぅ！糸野かっこいーですね！！ (2023年1月8日 20時) (
レス) @page27 id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 坊ちゃん団子さん» ありがとうございます！のろま更新ですが待っていただけると嬉しいです！ (2023年1月7日 17時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
坊ちゃん団子 - 大好きです！！応援してます！ (2023年1月6日 8時) (レス) id: f9cc241d98 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - 推しの財布さん» 夢主っぽくない夢主ですが、今後も楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - これはお咲さんさん» うわぁ！ありがとうございます！ (2022年11月29日 19時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2022年11月14日 18時
