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入野「いやだってすげえだろ、難しい役とかサラッとやっちゃうんだから。そんな人に敵うわけないっての、だろ?」
『う、うん』
いつもならそんなこと言う人間では無いのに、これは私を励ましてくれているのだろうか。困惑して曖昧な返事を返してしまった。
神谷「なるほどね〜。でもズタボロなわけではないんでしょ?」
『まあOKはもらってますけど、けどちょっと納得行かなくて』
中村「ストイックだねぇ」
『先輩だってそうでしょ』
中村「やめろやめろ。営業妨害だ」
『ハイハイ照れてるんですね』
中村「あ"??」
神谷「はいそこ喧嘩しない」
中村「俺悪くないでしょ!?」
『ふふっ、』
入野「やっと笑った」
『え?』
入野「やっと笑ったって言ってんの」
『な、なにそれ』
私が心のない人間だったみたいな言い方じゃないか。
入野「ばーかみたいに仏頂面で眉間にしわ寄せてさあ、ブッサイクな顔してたじゃん、最近まで」
『ブサイクってねぇ!!』
入野「笑ってた方が良いよ、かわいい」
『__ッ、!!』
真剣な顔して言ってきた自由くんの視線に耐え切れず、思わず目を逸らしてしまう。
どこに目をやっていいのかわからなかった私の目線は、パチッと中村先輩の視線と絡まった。
中村「乙女みたいな反応してんじゃねーよ」
『は?乙女ですけど!』
中村「笑えねぇ冗談だなそれ」
『あなたねえ!最近私のことなんだと思ってるんですか!!可愛い可愛い後輩に対して!』
中村「うんうんはいはい」
『ちゃんと聞いてくださいってば!!』
中村「ねえコイツうるさいんだけど〜」
私と中村先輩が言い合っている間に、自由くんと神谷さんは冷蔵庫の前で飲み物を漁っていた。
神谷「珍しいじゃん」
入野「何がですか」
神谷「あんなこと言うなんて」
入野「あんなことって?」
神谷「言わなくても分かるだろ」
入野「……あいつの扱い方は慣れてるんで」
神谷「今マウント取られてる?」
入野「違いますッ!!………違います」
神谷「なんで2回言うんだよ、笑
つか、扱い方とか言っといてホントは本心だったりして」
入野「そんなわけないでしょ」
神谷「どうだか」
入野「あー!もー、めんどくさいなぁ!!」
いつも遠回りすぎる私と、仕方ないなといつも手を引いてくれる彼と、本当に幼馴染で良かったと思えるエピソード。
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みーちゃ - リクエストまだ募集してたら、岡本信彦さんとの話みたいです! (2022年9月19日 22時) (レス) @page38 id: b765b4d594 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - waさん» ありがとうございます!!! (2022年9月13日 18時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
wa(プロフ) - いつまでも、楽しみに待たせて頂きます! (2022年9月13日 10時) (レス) @page35 id: 4ca8c3e594 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - コメント失礼します。リクエストまだやってるかな〜って…終わってたらごめんなさいm(_ _)mえっと、Trignalの方々とのカラミが読みたいです!っていうかできれば、出来れば!Kiramuneとの話とか読みたいな〜って…ワガママ言ってスミマセン(^_^;) (2022年8月14日 2時) (レス) @page31 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - ゆっちさん» SMAP×学生椎名ですね!!早めに投稿できるようにします!リクエストありがとうございます(⋆ᵕᴗᵕ⋆) (2022年8月12日 23時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひながき | 作成日時:2022年6月4日 19時