・ ページ43
菊池side
岸「椎名さんって亀梨くんと仲良いんすか?」
先程の2人の絡みを気配を消しながら遠くから見ていた俺たち。決して覗き見していた訳では無い。
菊池「姉さん、俺らが入所する前からうちの事務所しょっちゅう来てたから」
岸「あ、そうなんすね」
あそこの絡みを見たのは初であろう岸は未だにぽかんとした顔をしていた。まあ無理もない。俺も最初は、姉さんすげえな、の一心だった。
田中「俺よりKAT−TUNと仲良いもん」
岸「ん?てかなんで事務所よく来てたんですか?」
菊池「……お前知らないの?椎名伝説」
岸「なんすか?それ」
田中「はっ!?お前知らないの!?」
岸「知らないっすよ!!」
菊池「よく事務所に金髪の女の人いただろ、あれ姉さんだから」
岸「え、………えっ!?そうなんすか!?」
田中「誰しもあの存在は謎に思って誰かに聞くだろ」
岸「スタッフさんかと思ってました」
菊池「お前マジで馬鹿だな」
___椎名伝説。
俺らの世代じゃ有名な話である。
金髪姉さんは、当時すでに注目されていた若手声優だった。あぁ、なぜ金髪かというと後に聞いたのだが
『舞台の役だよ役、まさか仕事のストレスで事務所に内緒で染めたとかあるわけないだろ阿呆か』
と、聞いてもないことまで語ってくれたおかげで間違いなく反抗的に染めたことが分かった。
まあそんな彼女がなぜ伝説だとか言われているのかと言うと、その理由は今は亡きジャニー社長である。
姉さんが二宮くんの迎えに来た際に、ジャニーさんとたまたま会ったらしく、そこからひどく気に入られていたそうだ。なんでも、数回事務所に引き込もうとしたほど。
もちろんそんな面倒なことはパスだ、と当時小学生だった姉さんはあっさり却下。
小学生ながら落ち着いたその姿を見た社長はさらに彼女が欲しくなったらしい。
とまあ、ジャニーさんの熱狂的アピールはいつになっても止まず、一時期姉さんが事務所に来る回数が減ったこともあったりなかったり。
そもそもなぜ頻繁に姉さんが事務所に来ていたかというと、当時小学生だった姉さんを仕事・レッスン帰りを1人にさせる訳にはいかないというご両親の意向で近くにあったうちの事務所まで歩いていかせ、その後は二宮くんと帰るのがルーティンになっていたそうだ。
なので小学生のうちは仕方なく事務所まで来ていたそう。
_
1206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーちゃ - リクエストまだ募集してたら、岡本信彦さんとの話みたいです! (2022年9月19日 22時) (レス) @page38 id: b765b4d594 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - waさん» ありがとうございます!!! (2022年9月13日 18時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
wa(プロフ) - いつまでも、楽しみに待たせて頂きます! (2022年9月13日 10時) (レス) @page35 id: 4ca8c3e594 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - コメント失礼します。リクエストまだやってるかな〜って…終わってたらごめんなさいm(_ _)mえっと、Trignalの方々とのカラミが読みたいです!っていうかできれば、出来れば!Kiramuneとの話とか読みたいな〜って…ワガママ言ってスミマセン(^_^;) (2022年8月14日 2時) (レス) @page31 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - ゆっちさん» SMAP×学生椎名ですね!!早めに投稿できるようにします!リクエストありがとうございます(⋆ᵕᴗᵕ⋆) (2022年8月12日 23時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひながき | 作成日時:2022年6月4日 19時