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後日、両親が病院に来た。芸能界をやめようだの、なんだの、多分色々言われたような気がするけど正直言ってあんまり覚えてない。
ただ、やめない、とだけ主張していた気がする。それも多分、無意識に。
最初は、やめてしまってもいい、逃げてしまえと思っていた。だけと私にもプライドはあるようで、やはり無意識にやめないと、言っていたんだ。
私が多くは語らず、やめないとだけ主張するもんだから両親も一歩引き、とりあえず退院の時にまた来ると言って実家へと帰って行った。
二宮｢やめなくてよかったのか｣
『うん、大丈夫』
二宮｢怖くないのか｣
『怖いよ』
二宮｢それでもお前は｣
『やめないよ』
二宮｢…翔さんたちが明日来るって｣
『そっか』
おにいは少し優しくなった気がする。それと同時に笑顔が減った気もする。
優しいは優しいが感情に穴があいてるみたいな急に、ふっと無表情になる時が増えた。
だからといって嫌な空気でもなかった。
『わたしさ』
二宮｢ん？｣
『どっちかと言うと、守られるより誰かを守れるような人間になりたいわけ』
二宮｢…ん？｣
『笑顔をさ、自然に作れるような人間に』
二宮｢……｣
『子供っぽいけど、ヒーローっていいなって』
おにいは黙って話を聞いてくれた。よく分からないけど、言いたいことを話してた。私の夢を、なりたい理想像を。
よく小さい頃は、キラキラした女優さんになるんだ！っておにいに永遠と語っていた気がする。それをおにいは、そっかそっかって聞いてくれる。昔の雰囲気に戻ったような、そんな不思議な感じ。
『何回も言うよ、めっちゃ怖かったし今も怖い。外を歩くのだって怖いし、メディアに出るのも怖い。顔を見られることは無いのに、声優をやるのも怖い。ネットだって怖いし、街ゆく人がみんな怖い。
だけど、負けたくない』
二宮｢みんな怖いなんて言うな、俺らがいる｣
『……っうん…』
二宮｢大丈夫だ、大丈夫｣
『今はなんて言えばいいか分からないけど、強くありたい。あ、頼らないとかそういうんじゃないからね、そのことに関してはライブの日に散々怒られたし…だけど、強くありたいのは変わらないよ』
二宮｢…お前はさあ、すげえよ｣
『え？』
二宮｢刺されたりしたら誰でも怖ぇだろ。なんだよお前、バケモンかよ｣
『バケモンって！』
二宮｢強くありたいとか言うけどさ、もう十分強えよ｣
『………』
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ひながき(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！公開いたしました！！今後ともよろしくお願いします！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています！声優さん方の絡みが毎回面白くて好きです！是非四章も読みたいと思っているのですが、パスワードが必要との事ですので、差し支えなければパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか？応援してます！ (2022年1月4日 15時) (レス) @page50 id: afc7ca5521 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - レイさん» 毎章コメントありがとうございます!!もう私からしたらマブですね。続編も読んでいただけると嬉しいです！ (2021年12月29日 15時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 遂に三章目、､､､終わってしまった。。。。今シーズン(？)も面白かったです！え？シーズン４？待たねえ奴いる？いねぇよなぁ！！右の星連打して、楽しみにしてまぁす！！！！（） (2021年12月29日 9時) (レス) @page50 id: c204bce294 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - sakubasho3104さん» いいですねそれ！笑 コメントありがとうございます！書いてみます！ (2021年12月7日 19時) (レス) @page29 id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2021年11月17日 23時
