仲良しこよし ページ32
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ｺﾞﾎｯ...ｳﾞ...ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ...
静かな部屋に響きわたる咳と辛そうな声。昨日あんなに元気そうだったのに、まだ治ってないの？
そう思ったでしょ。
この咳、私じゃなくてこの人のです。
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二宮｢無理、死ぬ｣
『はーい、冷えピタでーす。大人しく寝てようね、おじいちゃん』
二宮｢元気になったら絶対にお前のこと日本海に沈める｣
『はいはい、寝ましょうね〜』
何があったかと言うと、まあ言わなくてもわかると思うんだけど…移りました。風邪。
昨日休んだ私は今日は念の為のオフを頂いていたため
おにいの看病に専念することが出来ている。
一方おにいはしっかり仕事が入っていたが休むことに。移してしまった多少の罪悪感もあるため、付きっきりで看病しているのだ。
二宮｢無理、辛くて寝れない｣
『でも寝たら辛くなくなるよ』
二宮｢あ？てめえは日本語分かんねえのかよ｣
私から風邪をもらったおにいの機嫌は最悪。そこらのヤクザとタメ張れるくらい口が悪い。というか、風邪引いてんのにマスクしなかったお互いが悪いと思う。
『目を瞑ってれば寝れるよ、がんばれ！』
二宮｢ﾁｯ｣
『それでは私はお粥を作ってきますので』
よっこらしょ、と立ち上がろうとした時、服を後ろから引っ張られる感覚がした。
『ん？どうした？』
後ろを向いてみるとおにいが私の服を掴んでいる。
『あれか、どこにも行かないでってやつか。ごめんだけど今お粥作らないと間に合わないんだわ』
そう言ってみるもおにいは手を離す素振りを見せない。
二宮｢………｣
『はいはい、15分ね』
二宮｢ん｣
『(この人本当に年上か？)』
おにいが安心したように目を閉じているのを眺めていると、少し懐かしい思い出が私の頭に駆け巡ってきた。
小学生の頃、おにいが熱を出して寝込んでいる時に、私が泣きながらおにいの手を握り、
"死なないで！死なないで！"って、笑
めちゃくちゃ叫んだ記憶がある。昨日おにいは、昔のことなんて覚えてないだろって言うけど、私意外と覚えてるからね？
今はおにいが手を離さないでって言う側になるなんてあの時は想像も出来なかったな。
思い出にふけているとあっという間に15分が経っていて。辛くて寝れないなんて言ってたこの人も、スースーと寝息をたてて眠っている。
やっぱおにいはシスコンだよ、と小さく言ってから寝室を出た。
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ひながき(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！！公開いたしました！！今後ともよろしくお願いします！ (2022年1月5日 22時) (
レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいています！声優さん方の絡みが毎回面白くて好きです！是非四章も読みたいと思っているのですが、パスワードが必要との事ですので、差し支えなければパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか？応援してます！ (2022年1月4日 15時) (レス) @page50 id: afc7ca5521 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - レイさん» 毎章コメントありがとうございます!!もう私からしたらマブですね。続編も読んでいただけると嬉しいです！ (2021年12月29日 15時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 遂に三章目、､､､終わってしまった。。。。今シーズン(？)も面白かったです！え？シーズン４？待たねえ奴いる？いねぇよなぁ！！右の星連打して、楽しみにしてまぁす！！！！（） (2021年12月29日 9時) (レス) @page50 id: c204bce294 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - sakubasho3104さん» いいですねそれ！笑 コメントありがとうございます！書いてみます！ (2021年12月7日 19時) (レス) @page29 id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひながき | 作成日時：2021年11月17日 23時
