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堀「解像度上げるソフト入ってるから、これ使ってみるか…。」
西「ネットに繋がんないから、あるもの利用しないとな。」
先生が置いていったパソコンを使って、電脳部の瑠奈ちゃんと西崎くんが先頭となってあの動画の解析が始まった。
光「お、お前らちょっと距離近くねえか？」
沙「なんで石倉がそんなこと気にすんの？」
美「あ、もしかして瑠奈のこと？」
光「は！？」
新「あー、そういうことね。Aのことは諦められたってわけか。」
光「そ、そんなんじゃねえよ！」
みんなが光多を見て笑ってる中、美術室に行ってた茅野ちゃんが戻ってきて目が合った。
さっき、この動画に映る人物が澪奈を殺したということに対して、そんなはずないと断言した理由を聞きたかったけど、すぐに目を逸らされてしまってそれは叶わなかった。なんか今は、聞いちゃいけないような気がしたから。
私の前にいた瀬尾くんが、溜息を吐いて輪の中から外れると、すかさず逢沢くんが武智先生からもらったスポーツ推薦のことについて問い掛けた。
逢「ねえ、スポーツ推薦もらったのって、豪翔大学？」
瀬「そうだけど。」
逢「豪翔大学の武智の推薦者のほとんどが、一年目で大学を辞めてるって、知ってる？」
華「なにそれ？」
逢「武智は選手の能力を見極めないで推薦するから、大半は練習に追いつけなくて、メンタルをやられるって。」
華「…初めて知った。」
瀬「だからなんだよ。力がなきゃ生き残れないことくらい、分かってるよ。…覚悟は出来てるよ。」
盗み聞きなんて良くないって思いながらも、その会話を最後まで聴き逃したくなくて、動画の解析のことに全然集中出来なかった。
覚悟。瀬尾くんの小さいながらも力強い声色で言ったその言葉が、すごく重く感じた。そう思ったせいか私は気持ちより身体が先に動いて、教室から出てトイレに向かって行った瀬尾くんを、廊下で待った。
『…はい、これ。顔濡れてるよ。』
瀬「…さんきゅ。」
少ししてトイレから出てきた瀬尾くんに、ハンカチを渡すと、彼は緩く微笑んでそれを受け取ってくれた。そして壁にもたれかかると、大きく息を吐いた。
瀬「Aは、良かったな。」
『なにが？』
瀬「推薦。武智からもらわなくて。」
『…まだ武智先生だって決まったわけじゃないよ？』
瀬尾くんのその言葉には、嫌味なんか全く感じられなかった。でも、彼はただただ、悲しそうだった。
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ぴかぽんた555(プロフ) - 蒼さん» 確かに笑 (2020年12月29日 9時) (
レス) id: 1a587ce742 (このIDを非表示/違反報告)
莉子 - 更新楽しみにしてるので、頑張ってください！ずっと待ってます！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 景山のフェイク動画が流れた後に転校してきた設定じゃないんですか？ (2019年12月16日 16時) (レス) id: 980c21a076 (このIDを非表示/違反報告)
かしぱん(プロフ) - 続きは！？ (2019年7月27日 13時) (レス) id: bed2bed8aa (このIDを非表示/違反報告)
あお - とても面白く、続きが気になってしまいます！応援していますっ！ (2019年6月18日 19時) (レス) id: d14393ed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cocoa | 作成日時：2019年3月7日 23時
