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柊「でも今は違う。」
隼「何が違えんだよ、っ！」
柊「お前達が、傍にいるだろ。この中に、一人でも景山の死がこいつのせいだと思ってる人間はいるか？」
柊が生徒一人一人の顔を見ると、みんな大きく首を振って否定した。柊は緩く微笑むと立ち上がって、俺達に向かって再度訴えかけるように話を続けた。
柊「今真実を知れば、一人で抱え込んでしまうことも、自分を責め続けてしまうこともなく、お前達の力を借りて、こいつは乗り越えることできる。そう思ったから、お前達がいる今、敢えて伝えようと思ったんだ。少なからずお前達の心の中には景山のことを救えなかった後悔を感じているはずだ。それを活力に変えて、同じ過ちを繰り返さないように、お前達の手でAを救ってやってくれ。」
柊の言う事は正しい。誰もがそう思った。悔しいけど、きっと俺だけの力じゃ無理だと思う。でも、みんながいれば、Aを救える。Aのこれからを守ることが出来るなら、俺は何だってする。
瀬「…Aの進学には影響ないのか？」
逢「瀬尾…、」
柊「うん。お前や、魚住には申し訳ないが、その件については問題ないだろう。」
瀬「なら、良かった。」
華「うん、良かった…。」
柊「甲斐、Aのこと抱えられるか？少し下で休ませよう。」
隼「ああ。分かった。」
言われた通りにAを抱え、教室から出て行く柊に着いていく。いくら軽いとはいえ人間であって、それなりの重さはある。抱きかかえたままじゃ無理だから背中におぶって下の階に続く梯子を降りた時は、流石に落とすんじゃないかってまじで焦ったけどなんとか、保健室まで運ぶことができ、Aをベッドに降ろした。
隼「…死ぬかと思った。」
柊「情けねえなあ。Aが聞いたら泣くぞ？」
隼「うるせえな、お前が爆破なんかさせなきゃもっと簡単に連れてこれただろ。」
柊「まあ、確かに。」
隼「けど、…ありがとな。」
柊「学校一の悪大将も、素直になると可愛いもんだな。」
隼「うるせえよ。」
柊「じゃあ俺は戻るから、お前は傍にいてやれ。目を覚ましたら教えてくれるか？」
隼「分かった。」
Aが眠るベッドの横に椅子を持ってきて腰を掛けると、月の明かりに照らされて、Aの頬に流れる涙が綺麗に光って見える。目を覚ました時、どうやって声を掛ければいいんだろう。そんな事を考えながら、俺はいつの間にか眠ってしまっていた。
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続く (更新停止中)
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ぴかぽんた555(プロフ) - 蒼さん» 確かに笑 (2020年12月29日 9時) (
レス) id: 1a587ce742 (このIDを非表示/違反報告)
莉子 - 更新楽しみにしてるので、頑張ってください！ずっと待ってます！ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 5f56a1975b (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 景山のフェイク動画が流れた後に転校してきた設定じゃないんですか？ (2019年12月16日 16時) (レス) id: 980c21a076 (このIDを非表示/違反報告)
かしぱん(プロフ) - 続きは！？ (2019年7月27日 13時) (レス) id: bed2bed8aa (このIDを非表示/違反報告)
あお - とても面白く、続きが気になってしまいます！応援していますっ！ (2019年6月18日 19時) (レス) id: d14393ed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cocoa | 作成日時：2019年3月7日 23時
