Ep.52~Chess side~ ページ3
*
「なによ!いつもいつも!」
クローリー様も他の奴も
アンジェリアまで
いつもホーンばっか頼っちゃって!
それに、アンジェリアが来てから
まだ少ししか経っていないっていうのに
色々変わりすぎよ!
「_____クローリー様、聞いてます?」
クローリー「ぁん?あ、ごめん、何て言ったの?」
「もういいですっ!」
クローリー様は本に夢中だし
「ホーン!私も手伝う!」
ホーン「ええ、一緒にやりましょう」
_____ジュゥゥゥッ___ボワッッ
「きゃぁっ!!!!」
ホーン「チェス!大丈夫?」
「だ、大丈夫よ…」
ホーン「ありがとね、チェス
後は私がやるわ」
「はーい」
私が手伝うと、結果的に足手まといになっちゃうし
アンジェリアだって、いつもホーンばかり
「私には誰も構ってくれないじゃない!!
みんな大っ嫌いよ!!」
クローリー「それは困ったなぁ」
「ク、クローリー様!!」
クローリー「チェスがそこまで拗ねてたとはね」
「拗ねてないですっ」
「えっ……」
クローリー様が私の頭を撫でる
「クローリー様…」
クローリー「はぁ…悪かったよ
僕も調べ物に夢中になり過ぎた」
「いいえ…」
クローリー「それと、Aちゃんのことだけど
チェスが何かしてあげたいと思うなら
それは料理以外にもあるんじゃないかな?」
「それはっ」
クローリー「本なんて無理して読まなくても
チェスはチェスらしく
Aちゃんの相手をしてあげられるはずだよ」
そう言うと、クローリー様は去って行ってしまった
頬が赤くなるような感情を抑えて
私は自室に向かった
__________バタンッッ
「見られてたんだ…」
部屋の机にページが開いたまま散らばる本たち
どれもこれも料理の本
“ チェスはチェスらしく
Aちゃんの相手をしてあげられるはずだよ ”
そうよ、私は私なりに
ホーンにも出来ないようなことを
アンジェリアにしてあげられるはず
一気に机上の本を片付けた
__________バタンッ
「ねえ!」
他吸「はい、チェス様」
「この本を図書館に返すか処分するかして!」
他吸「はい、分かりました」
「おねがーい」
悔しいけど、一応謝った方がいいわね
さあ、考えましょ
私にしか出来ないこと
*
182人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
duru04073(プロフ) - このお話面白くて大好きです‼️更新お待ちしております‼️ (2022年5月8日 22時) (レス) @page15 id: d24f182f58 (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - 続きが気になります。 更新をお待ちしております。 (2020年7月14日 0時) (レス) id: 06e2b31d82 (このIDを非表示/違反報告)
椰子(プロフ) - Rioさん» 嬉しいお言葉、そしてご愛読ありがとうございます。大変長らくお待たせして申し訳ありませんでした。更新再開をしたいと思いますので、引き続き宜しくお願い致します。 (2020年1月3日 17時) (レス) id: 10448ad118 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - とても面白い作品で大好きです!更新待ってます! (2019年10月16日 16時) (レス) id: aad1bfa27f (このIDを非表示/違反報告)
椰子(プロフ) - ブルーフェザーさん» はじめまして、椰子です。楽しみにして下さっていたのにも関わらず、約一年程何の説明もなしに更新を停止してしまい本当に申し訳ありませんでした。これからお話の更新を再開します。是非とも宜しくお願い致します。 (2019年7月30日 2時) (レス) id: db021fafd9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椰子 | 作成日時:2018年8月10日 15時