君の優しさが…

No.21 ページ21

雨が降っている事も忘れて私は全力で走った




保育園に着くと先生たちがそわそわしながら話していた





『あの！柚羽は？！』



保「すみません…散歩中、目を離した隙にいなくなってしまって…」




『柚羽〜！』



保「柚羽ちゃん〜！」


散歩道を必死になって探した…




川の近くに来たとき草むらで座りこんでいる柚羽の姿があった




『柚羽！！！』



柚「ママ！」



『怪我ない？！痛いところは？
何でこんなところに来たのよ！』




柚「ごめんなさい…」



涙目になりながら謝ってくる柚羽…



『ごめんなさいだけじゃ分からないよ？』


柚「ママが…ママが最近疲れていからあのお花見せたら元気になってくれるかな…って思って…」




えっ？




柚羽が指を指して見せたのは川の向こうにある花だった…




私は柚羽を抱きしめた



『ごめん…柚羽…ママ何もわかってなかった…』



柚「泣かないで…」



本当に私はバカだ…




子供にまで心配されて…



柚羽のためにももっと強くならなきゃ




だから私は…本当の事をちゃんと伝えてくるね…＿＿

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