初恋とココア【黒羽快斗】

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しっかりと青色の瞳が私を捉える。


気まずくて、下を向いてしまった。



「……あれは勝手に勘違いした私が悪いの、ごめん」


「違うよ、Aちゃんがいるのに快斗に告白した青子が悪いの……！」



本当に青子ちゃんは悪くないのに……謝り続ける彼女を宥めてなんとか顔を上げさせる。



「その……私も青子ちゃんの気持ちも知らないで、よく平気でいられたなって、思ってる」


だからごめん、と今度はちゃんと彼女の目と合わせて言い切る。


そんな彼女の目尻には涙がいっぱいに溜まっていた。




「ううん………でも正直、本当はまだ好きなんだ」



青子ちゃんは眉を下げて儚く笑う。


その言葉と表情に、心臓が急スピードで高鳴る。



「自分でもあんなバ快斗のどこがいいのか分からない………だけど、好きなの」



今すぐにでもこぼれ落ちてしまいそうな涙を見て、この子は綺麗で優しい子だと……心の底からそう思った。


「でもあいつ、死ぬ程Aちゃんのこと好きだからさ。勝ち目なんて無いんだ」



何も言えなくなった私に青子ちゃんはにこりと笑いかける。



「快斗を、よろしくね……」



ついに頬を伝って流れ落ちた雫は、陽光を淡く反射して綺麗に輝いた。









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