いかないで《Hikaru.I》 (ページ43)

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☆プロポーズ2 ページ43

『ねぇ、A？』

A「ん？なに？」

『俺と一緒に住まない？』

A「だから前に…」

Aはそこまで言いかけてやめる。

前に、Aはこれから一緒に生きていくって決めた時に住もうねって言った。

だから、そう決めた俺は一緒に住もうって伝えたんだ。

頭をフル回転させてるAを祈るような気持ちで見つめる。

何かを思いついた顔をしたAは即答する。

A「うん。住もう。」

『意味、わかってくれた？』

A「うんっ」

『じゃあ、これ。』

そう言って俺はカバンから小さな箱を取り出した。

A「それって…」

『はい。』

Aの薬指に婚約指輪をはめる。

結婚指輪は2人で選びに行きたかったから買ってない。

『改めて言うね。

俺と結婚してください。』

A「はいっ」

Aは笑顔でそう言ってくれた。

『よかったぁ、、まだ住めないとか言われたらどうしようかと思った…』

A「ばかそんな事言わないよ。」

『これからもずっと、2人がヨボヨボになっても一緒にいようね。』

てっきりそうだねなんて言葉が返ってくると思ってたのにAの目からは涙がこぼれる。

『A？』

A「見たいなっ、照のおじいちゃんになった姿。」

『なにそれ、ずっと一緒にいるんだから見たくなくても見れるよ。』

A「そう…だね。」

『うん。ほら泣かないで？』

そう言ってAを抱きしめる。

こうして俺達は恋人から夫婦になった。