いかないで《Hikaru.I》 (ページ41)

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プロポーズ2 ページ41

『ねぇ、A？』

A「ん？なに？」

『俺と一緒に住まない？』

A「だから前に…」

そこまで言いかけてやめた。

あの時私はこれから一緒に生きていくって決めた時に住もうねって言った。

って事は、照はそう思ってくれてるって事だ。

照は頭をフル回転させてる私を祈るような目で見つめる。

私は迷いなく答える。

A「うん。住もう。」

『意味、わかってくれた？』

A「うんっ」

『じゃあ、これ。』

そう言って照はカバンから小さな箱を取り出した。

A「それって…」

『はい。』

私の薬指にきれいな指輪をはめてくれた。

『改めて言うね。

俺と結婚してください。』

A「はいっ」

『よかったぁ、、まだ住めないとか言われたらどうしようかと思った…』

A「ばかそんな事言わないよ。」

『これからもずっと、2人がヨボヨボになっても一緒にいようね。』

返事しなきゃなのに返せない。

『A？』

涙が勝手に溢れてきて止まらない。

A「見たいなっ、照のおじいちゃんになった姿。」

『なにそれ、ずっと一緒にいるんだから見たくなくても見れるよ。』

A「そう…だね。」

『うん。ほら泣かないで？』

そう言って優しく抱きしめてくれる。

こうして私達は恋人から夫婦になった。

後、547日。