いかないで《Hikaru.I》 (ページ5)

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☆よく来る人ページ5

仕事終わり、前のチョコ専門店に向かう。
あの子がおすすめしてくれたチョコはびっくりするぐらいおいしかった。

A「いらっしゃいませ。」

カウンターに立つ小さな背中を見つけた。
もちろんチョコを買いに来たんだけど、1番の目的はこの子に会うため。
目が合うと分かってくれたみたいで頭を下げてくれた。
覚えててくれた事が嬉しくて話しかけに行く。

『この前はどうも。』

A「いえいえ。お口にあいました？」

『うん。めっちゃおいしかったです。』

A「よかったです。」

そう言って笑う君の顔がかわいすぎて俺は言葉を失った。

A「あの…」

そう言って俺を覗き込む。

『あっ、ごめんなさい！ぼーっとしてて。』

その顔がまたかわいくてドキドキする。

A「いえ。今日はどうなさいますか？」

『前と同じのください。』

恥ずかしすぎて口元を抑えながらそう言うのがやっとだった。

A「かしこまりました。」

チョコを詰め終わるのを壁にもたれて待つ。

A「お待たせしました。」

『ありがとうございます。』

チョコを受け取る時に触れる手にもドキドキする。

それから俺は週1ペースでその店に通うようになった。