いかないで《Hikaru.I》 (ページ35)

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☆同棲？ページ35

『ねぇ、一緒に住まない？』

2人で初めて一緒に迎えた朝、俺はそう言った。

A「…え？」

『だから、一緒に住まない？』

A「…駄目だよ。」

てっきりいいよって言ってくれると思ってたから結構ショックを受ける。

『嫌なの？』

A「違う。迷惑かかるから。」

『なんで！かからないよ。家賃だって俺が払うし…』

A「そういう事じゃない。
もしこれがマスコミにバレたらどうするの？
照くんと私が困るだけなら私達がしたことだからいいよ？でも報道流されて困るのは私達だけじゃなくてメンバーの皆さんや、ファンの子達でしょ？そんなリスク背負ってまで同棲したくない。」

『でも…』

A「もし、私達がこれからも一緒に生きてくって決めた時の楽しみにとっとこ？そんな急いですることじゃない。」

『うん…』

A「私だってしたいよ？一緒にご飯食べたりとか同じベッドで寝たりとか、でも私達のわがままで他に迷惑がかかるのは違うでしょ？」

『そうだね。』

Aは俺よりもずっと俺の事考えてくれてた。
ほんとは一緒に住みたい気持ちを抑えて言ってくれてたんだなと思うとほんとに尊敬できる。

A「だからこうしてたまにお泊まりさせてよ！これ楽しみに頑張れるし。」

『うん、いいよ。俺も頑張れる！』

ほんとにAは俺を丸め込むのが上手だ。

A「うん。」

A「だいすきだよ。照くん。」

『うん。俺も。』

2人で朝ごはんを食べて俺は仕事に行く準備を始めた。

『じゃあ、仕事行ってくる。』

A「うん。行ってらっしゃい。」

結果、仕事が休みだったAは今日も俺の家に泊まる事になった。

『ピンポンなっても出ちゃ駄目だよ。』

A「ねぇ私の事何歳だと思ってんの？」

『ははっ、そうだね。』

A「ほら！行ってらっしゃい。」

『うん。じゃあね。』

家に帰ればAがいる。

そう思うだけで自然と俺の心は弾んだ。