☆淡い期待 ページ14
照side
今日は東京公演だ。
リハを終えシャワーを浴びてゆっくりしていた。
『あー、腹減った』
あの子のとこでご飯が食べたい。
いつしか俺の行きつけのお店になっている。
ご飯の味の虜になっているのも確かだが
俺はあの子の虜になっているのかもしれないと薄々気付いてはいた。
あんなに一緒にいて落ち着く子は出会ったことがない。
俺はいつも話を聞く側だけどあの子といればつい自分の話を聞いてほしくなっていっぱい話してしまう。
俺に嬉しいことがあれば自分の事のように喜んでくれるあのこがかわいくて仕方なかった。
でも今はまだ気付いていないフリをしたい。
だってよく行くお店の店員さんとの恋とかあるわけない。
漫画じゃあるまいし。
それに俺は芸能界の人間だ。
迷惑をかけるに違いない。
でもきっとこの気持ちを抑えられなくなる日は来るだろう。
早いうちに。
俺は今回のツアーが始まってからずっとしている事がある。
君を探すこと。
そんな事ありえないんだよ?
でも、もし、もし君が俺に気付いていて知らないフリをしているなら、なんてほぼ0に近い可能性を信じて探してる。
スタッフ「お時間で〜す」
『はい』
さ、本番だ。両手でパンパンとほっぺを叩いてステージ下に立つ。
勢いよくステージに飛び出て目を開けた。
この綺麗な景色の中に君がいてくれないかという淡い期待を抱いて。
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日葵(プロフ) - zinyonさん» えええええ、なんて嬉しいこと言ってくださるんですか(;_;)いや語彙力の欠片もないので伝わってるか不安やったんです(泣)はい!ぜひぜひ!読んでやってください! (2020年3月3日 17時) (レス) id: ba5941ee68 (このIDを非表示/違反報告)
zinyon(プロフ) - キュンキュンし過ぎて危うく死ぬところでしたw日葵さんの文章力が神過ぎて...今からフランボワーズ2読んできます! (2020年3月3日 14時) (レス) id: 12d8f12549 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日葵 | 作成日時:2020年2月20日 0時