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先輩の顔を見た途端、また涙が溢れて止まらなくなって、思わず座り込んだ。
辰哉｢あいつもだめなやつだな、｣
先輩はそう言って隣にしゃがみこんで私の頭をガシガシと撫でた。
それから先輩は私が落ち着くまでずっと、まるで赤ちゃんをあやすみたいにぽんぽん、と背中を叩いてくれていた。
私が少し落ち着くと、先輩は私の気を紛らわす為か、いつもみたいな話でずっと笑わせてくれた。
それから少しして、もう時間も遅いし先輩は明日というか今日仕事だし、そろそろ帰ってもらおうかと思った時、先輩が口を開いた。
辰哉｢あいつさ、Aちゃんに連絡こそあんまりできてないのかもしれないけど、相変わらずAちゃんの話ばっかしてるよ？｣
そう呆れたように笑った深澤先輩の話を聞いて、ほんの少しだけ安心した。
辰哉｢じゃ、俺帰るわ。あんまり長居すると明日に響くしな。あ、もう今日か。｣
先輩はそれだけ言うとすっと立ち上がった。
A｢…あの、本当にありがとうございました。｣
私も立ち上がって頭を下げると、深澤先輩はひらひらと手を振って歩き出した。
その後ろ姿を見送っていると、先輩が不意に振り返って、あのさ！と大きな声で話しかけてきた。
はい！と反射的に返事をする。
先輩は口を開けては閉め、開けては閉めを繰り返したあと、しばらく考え込んでいた。
辰哉｢…やっぱいいわ！｣
また急にそれだけ言って踵を返して歩き出した。
こういうのはよくある事だし、あまり気にせずにまた後ろ姿を見送る。
いつだって私に元気をくれるのは深澤先輩で、私だけ助けられてばかりだな、とだんだん小さくなっていく猫背気味の背中を見つめてそう思った。
.
そしてその日、学校が終わって正門を出ると仕事終わりの照くんが待っていた。
私を見つけると近付いてきて、ちょっと時間ある？と聞かれた。
いつも通りを装って頷いたけど、その時から嫌な予感はしていた。
照くんからの話の内容は、案の定別れ話だった。
理由はお互いの為。
きっと嘘じゃない。
、
照くんはこれから仕事に専念するため、私が辛い思いをしないため、だと思う。
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日葵(プロフ) - I.H.さん» ありがとうございます！(泣)今日か明日、続きを出させて頂こうと思っていますのでもう少しお待ちください！これからもどうかよろしくお願いいたします!! (2022年2月16日 18時) (
レス) id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
I.H. - 今日見つけて一気読みしちゃいました...すごく面白いです、続きめっちゃ楽しみにしてます！！！ (2022年2月15日 15時) (レス) id: 7a604cb31f (このIDを非表示/違反報告)
日葵(プロフ) - リナさん» そうなんですよ（泣）この切れてしまった糸がどうなるのか…これから時間軸現代に戻りますので続きを楽しみにしていただけたら嬉しいです(*´˘`*) (2021年12月19日 23時) (レス) id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
日葵(プロフ) - スノ姫さん» ですよね〜(；；)運命の人分かればいいのに！笑ありがとうございます！！（泣） (2021年12月19日 23時) (レス) @page23 id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - えー！！離れても手繰り寄せて再開できると思ってたのに切れちゃったんですね（泣） (2021年12月19日 21時) (レス) @page23 id: 7aedc618bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日葵
| 作成日時：2021年11月28日 0時
