14 ページ14
それからは、照くんと深澤先輩の2人が仕事の日以外、休み時間になると私のクラスまで話をしに来てくれるようになった。
周りの子達やりなは相変わらずだったけど、2人がいてくれるお陰で私は今までと変わらず楽しく過ごせていた。
気が付けばすっかり日が落ちるのが早くなって、あっという間に期末テストが終わり、二学期が終わって冬休みに入った。
本当は照くんと一緒に年を越したりしたかったけど、深澤先輩とそのほかのメンバーが出るカウントダウンコンサートの見学に行くから会えなかった。
家でぼーっとカウントダウンコンサートを見ているとSnowManの18歳以上のメンバーの人達が出てきた。
その中には深澤先輩もいて、まだ出演できない照くん含む他のメンバー達がいる客席の方へ走って行って一緒に歌っていた。
A｢会いたかったな…｣
そう呟いて、私はテレビの前で、テレビの中の照くんと年を越した。
.
年が明けて３学期に入ると、余計に時間が過ぎるのが早く感じて、あっという間に深澤先輩の卒業式がきた。
卒業式の出席は2年生だけだったけど、卒業式が終わる時間ぐらいに、照くんと2人で事前に決めていた花束を買って学校まで持って行った。
先に照くんと合流して、友達とわいわい騒ぎながら校舎から出てきた深澤先輩を出迎えた。
私たちを見つけた途端こっちに走ってきてくれて、目に涙をいっぱいためてありがとう、と幸せそうに笑った。
辰哉｢照、ちょっと今日だけはAちゃん抱きしめるの許して。｣
無理。と即答する照くんを無視して深澤先輩は私を優しく抱きしめた。
甘い香水の香りがふわっと香る。
そりゃモテるよな〜、そんな事を思いながら
A｢卒業しても、仲良くしてくださいね。｣
そう言った。
辰哉｢馬鹿、そんなの当たり前だろ。｣
そう言って深澤先輩はさらに強く私を抱きしめた。
『ねぇ長すぎ。離れて！』
照くんが深澤先輩と私を引き剥がす。
へへっ、といつも通り笑う深澤先輩の目から、すっと綺麗な涙が一筋零れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2594人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
日葵(プロフ) - I.H.さん» ありがとうございます！(泣)今日か明日、続きを出させて頂こうと思っていますのでもう少しお待ちください！これからもどうかよろしくお願いいたします!! (2022年2月16日 18時) (
レス) id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
I.H. - 今日見つけて一気読みしちゃいました...すごく面白いです、続きめっちゃ楽しみにしてます！！！ (2022年2月15日 15時) (レス) id: 7a604cb31f (このIDを非表示/違反報告)
日葵(プロフ) - リナさん» そうなんですよ（泣）この切れてしまった糸がどうなるのか…これから時間軸現代に戻りますので続きを楽しみにしていただけたら嬉しいです(*´˘`*) (2021年12月19日 23時) (レス) id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
日葵(プロフ) - スノ姫さん» ですよね〜(；；)運命の人分かればいいのに！笑ありがとうございます！！（泣） (2021年12月19日 23時) (レス) @page23 id: 480705f8ac (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - えー！！離れても手繰り寄せて再開できると思ってたのに切れちゃったんですね（泣） (2021年12月19日 21時) (レス) @page23 id: 7aedc618bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：日葵
| 作成日時：2021年11月28日 0時
