ねぇリドルくん

Q ぼろぼろ ページ18

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一限目：魔法史テスト







「(·······あれ？)」







思わずペンが止まる。





習ったはず､習ったはずなのに何処か頭から抜け落ちていた問21の答え。







ここだけは書かないと。






そうしないと目標点の90には届かない。





他にも空白が複数個出来てしまった。













ダメだ。ダメだ。





集中しろA。







あれだけ勉強したんだ。できるはず。









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二限目：魔法薬学テスト









ペンをスラスラと進める。







魔法薬学は私の得意科目でもある為､一限目のテストよりかはスラスラと解けた。








「(········あ､)」







1つ間違えていたので消しゴムを使って文字を消す。





このまま行けば全て埋められるだろう。







明日のテスト返却が待ち遠しい。









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三限目：錬金術テスト









「(············)」









錬金術は魔法薬学程では無いが､スラスラと解けている。








たまに引っ掛け問題が出ていたりするけれど､そこも見落としなく解くことが出来た。









「·····終了だ。ペンを置け。」




そう言った先生の声と共に机にペンを置いた。









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「········ふぅ､」






そう言ったAを遠くからチラリと見つめる。








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三限目終了のチャイムが鳴り響く中､悶々と考えていた。






「(········､)」







食堂でのあれからと言うもの､Aとは一言も話していない。







ケイトやトレイにも心配されたが､どうすればいいのか僕には分からない。








「(······Aにどんな言葉をかければ良いんだろうか)」






彼女を刺激してしまったのが僕だとすれば､慎重に言葉を選ばないといけない。













繊細な彼女を傷付けない様に。
















もう一度､一緒に登校出来る様に。

















もう一度､彼女が僕の隣で笑える様に。









「·······はぁ､」





密かに溜息を吐いた。









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