ねぇリドルくん

Q しっかりしないと ページ12

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「·····今日､調子が悪いみたいですが何かあったんですか？」







特に話すことも無く､お互いが黙っていると､ジェイドくんが口を開いた。







カリム君といいジェイド君といい､皆なんでそんなに鋭いんだろう。






·····否､私が分かりやすいだけか。







「·····お母さん達の事､思い出しちゃって·····､」





「···············あ､はは」






じっと見つめてくるジェイドくんに乾いた笑いが零れる。








内心冷や汗ダラダラだった。









全て見透かされているようなその瞳が少し､怖かったから。






そう言ってから数秒後､ジェイド君はにっこりと笑って口を開いた。









「何かあったら僕に是非相談して下さいね。」






「力になりましょう。」









どうやら上手い具合に誤魔化せたようだ。



ほっと息をつく。








「ありがとう」と一言告げて､再び食事に手をつけた。









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「ごちそうさまでした。」





そう言うと､待ってくれていたジェイド君がさも当然かのように私の食器を持っていく。







「え､あ今日は自分で持って·······」









そう言おうとすると､にっこり微笑まれて何も言えなくなる。





ジェイドくんってもっと朗らかな人じゃ無かったっけ·····？





ちょっとだけフロイド君に似てるな､と思った私であった。









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「では､教室に戻りましょうか。」




帰ってきたジェイドくんと共に､教室へと足を進める。









さっきまでリドル君の事で悩んでいたのに､今はどこかスッキリしたような気持ちだった。






ジェイドくんと話していると､本当に色んなことを忘れられる。








「(···············だけど､私だって自分で解決できるようにならなきゃ·····。)」








もう私は17歳だ。




もう小さな子供じゃない。






「(·····しっかりしないと。)」







ジェイドくんのお陰で気持ちを入れ替える事が出来た。






現在､午後12時30分。









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