【avntis】信用 (ページ5)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:32,058 hit

３．ページ5

ばっちり目が合った気がしたが、私はすぐ目を逸らした

最悪だ。せっかくいい席当たったと思ったのに隣がこれじゃあ…

ゆらとも離れちゃったしな…前の子もあまり話したことは無いし…話す相手がいない

あれこれ色々考え込んでるうちにホームルームが終わった

ゆ｢Aー行こーーー｣

｢うん。｣

私は席をたとうとする

？｢A｣

隣から私の名前を呼ぶ声。

声の犯人はそらだ。

久しぶりに話しかけられて正直びっくりした

そ｢ちょっと話したいことあるんだけど今時間あるかな？｣

｢えっ｣

いきなり何？？？

あの頃、私がどんなに話しかけても無視したくせに

今頃なんの用があると言うの？

ゆ｢何言ってんのそら。今から私達一緒に出掛けるの。無理に決まってるでしょ？｣

そ｢お前に聞いてないんだよ。俺は、Aに用事があるって言ってんの。Aに聞いてるんだよ｣

なんでこの人はこう偉そうなのだろうか

反省をしてないのだろうか

｢ごめんなさい。ゆらが言ってくれたけど私、今から出掛けるんです。｣

そ｢ごめん。少しだけでいい…2.3分だけでっ｣

そらが言いかけた時、私は遮るように言った

｢私、あなたとは関わらないつもりなんです。ごめんなさい。それに、あなたの話なんて聞きたくないの。

”そらくん”｣

空気が凍ったのがわかった

ねぇ、今頃あなたが話しかける権利なんてないんだよ？

なんで、あなたはそうわがままなの？

なんで、あなたは今、そんな顔をしてるの？

なんでそんなに悲しくて、寂しそうな顔をするの？

あなたが私を突き放したんでしょ？

｢ゆら、行こう。｣

ゆ｢う、うん｣

私は後ろを振り替えずに歩いた