【avntis】信用 (ページ18)

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１５．ページ18

｢はじめ先輩…｣

は｢ちょっと話さない？｣

｢…はい｣

私は、言われるまま図書室に一緒に行った

今日は休館日のはずなのだが、鍵が空いてるのは普通なのだろうか？

当たり前だが人がいなく、シーンとしていた

ひ｢Aちゃん。久しぶり、だね。最近は、家にも来てないから…｣

｢そうですね。…それで、何の用ですか？｣

は｢さっき、教室であいつらと居ただろ｣

｢…見てたんですか？｣

は｢たまたまね｣

ひ｢あのね、Aちゃん。光達がひどいことしたのは分かるの。あの子達も子供すぎた

姉の私からも謝る。本当にごめんなさい

だけど、もう一度だけ、チャンスをあげて？

充分反省してるから。だから。ね？

お願いします｣

ひかり先輩が精一杯、頭を下げる

｢やめてください、ひかり先輩は何も関係ないです。頭下げないでください｣

ひ｢…じゃあ、光達と話してくれる？｣

｢…｣

何も答えない

だって、どうすればいいの

もう人を信じるのは怖いの

嫌なの

話をしたら

また、あの人達のとこに

戻りたくなるに決まってるじゃない

は｢俺からも頼む。あいつらは、おれも昔からの仲だ。お前も、長い付き合いだろ

あいつら根はすごい優しい子なの、分かってるでしょ

話をしてみてくれ｣

はじめ先輩が頭を下げる

ひ｢お願い…｣

しばらく沈黙が流れる

｢私は、怖いんです

また信じて、突き放されるのは、嫌だ。

あんなに孤独を感じて、寂しくなるのはもう嫌なの

今、話をしたら

絶対、戻りたくなる

けれど、もうあの6人で仲良くすることは出来ない

戻れない

瑠奈が、いる限り｣

2人は真剣な表情で私の目を見つめる

は｢じゃあ、ひとつ聞くよ？

その言い方だと、まだ4人と仲良くしたい

けど、瑠奈とはもうやり直せないってことになるけど

そういうこと？｣

私は泣きそうになるのを我慢しながら静かに頷く

ひ｢瑠奈ちゃんと話すのは、ダメなの？｣

は｢とりあえず瑠奈と話してみるのもありだと思う｣

いや、

怖い、怖いよ

でも、それで

昔の、楽しかった頃に戻れるのなら…

それなら…