＊06 母 ページ19
ここに入れられてから一体何日経っただろう
陽の光なんて何もなくて、ロウソクの炎だけが揺れている牢屋
何故こんなことに…
｢A…あなた…｣
Aとあの人の顔が脳裏に浮かぶ
2人は無事なの…？
｢…♪♪｣
暗闇から鼻歌が聞こえた
あの女の鼻歌だった
女は機嫌良さそうに私に声をかける
｢久しぶりねー｣
｢Aはっ…あの人は…生きてるの！？｣
牢屋の中から近づいてくる彼女にそう聞く
｢A？もちろん生きてるわよ。最近なんて私の事ママって呼んでねっ…｣
｢え？｣
｢だから、もうあなたは必要ないの。あなたの最後の仕事はAに殺されること｣
女に言われている事が理解出来なかった
…いや、正確には理解したくなかった
何度も何度も私に笑顔を向けてくれたAが私の事をもう母と思っていない？
必要なくなった？
何で…？
私が人間だから…？
私の愛が足りなかったから…？
何もわからない…
気づいたら女に連れられて、廊下を歩いていた
頭の中はAの事でいっぱいだった
｢着いた｣
｢…こ…こにAが…？｣
｢そう。扉を開けろ｣
女の言う通りに扉を開けた
｢っ！？…っ｣
私は部屋の中の光景に息をつまらせ、そのまま膝をついた
声にならなかった
涙だけが溢れる
｢ふふっ…美しいでしょう？｣
女はそう言ってAの横に立つ
｢っ…ぁ…っ｣
変わり果てた姿のAがそこにいた
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あぅろ痕(プロフ) - 続きがぁあ気になるぅぅぅぅ (2019年9月8日 10時) (
レス) id: d435dc3edd (このIDを非表示/違反報告)
夜空月(プロフ) - もふもふ☆てぃあさん» コメントありがとうございます!!!そんな事言ってもらえて光栄です!!!はい、できるだけ早く更新できるように頑張ります。 (2017年8月21日 22時) (レス) id: 1deb7c7c52 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ☆てぃあ - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年8月21日 19時) (レス) id: 86657b5922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空月 x他1人 | 作成日時：2017年8月16日 19時
