＊第五十六話 no-side ページ11
貴｢…さっきよりはやる気出たんじゃん？｣
月｢も、う少しで君を食べられるからね!!!｣
貴｢ふーん…｣
女と男の赫子は火花を散らしながらぶつかり合う
貴｢…もー、飽きてきちゃった｣
女はそう言うと、赫子で男をはじき飛ばした
月｢はぁ…はぁ…｣
貴｢もう諦めなよ、あんたには私は倒せない｣
月｢…と5秒…｣
貴｢は？｣
女は男の元へと歩いていく
月｢…チェックメイトだ、A！｣
貴｢…え？｣
女は急に立ち止まった
貴｢…足が…さっきのやつのせいか…｣
女はフラフラと膝をつかないように壁によりかかった
月｢…ディナーのルールは確か…｣
男は壁に寄りかかる女の元へかけよった
月｢膝をついた方の負け…だったよね？｣
貴｢この…卑怯者…っ｣
月｢ははは、なんとでも言いたまえ！こうでもしないと君を食べられないんだ。仕方ないじゃないか！｣
男の赫子が女に傷をつける
真っ赤な血が女から溢れた
貴｢…っ｣
月｢あぁ…なんて芳醇な香り…やはり君は素晴らしい!!!｣
男は興奮しながら女を蹴り飛ばした
女は派手にとび、足に力が入らないために膝をついた
月｢…僕の勝ちだ｣
貴｢…｣
女は息をあげ、ただ男を睨む
貴｢…で、どこ…？｣
女は冷静にそう問うた
月｢悩むなぁ…そーだな、君のその眼が欲しい｣
貴｢…分かった…でも片目にして｣
男と女のやるディナーのルールでは男は女の好きな部位を貰えるらしい
月｢じゃあ、いただきます｣
男の細くて長い指が女の左眼にのびる
ｸﾞﾁｭ
男の指は丁寧に、そしてゆっくりと女の眼球を取り出した
女の目からは血の涙が流れた
貴｢っ…｣
月｢…ぁあ…美しい!!!このまま食べてしまってもいいが、美しいものは美しい場所でいただこう…!!!｣
男は取り出した女の眼球を大事に手で包み込む
女は流れ出る血を止めるために布をあてる
月｢今日はありがとう、マイエンジェル!!!また、素敵なディナーをしようじゃないかっ！！｣
男はそう言うと、教会を飛び出してどこかへ消えていった
貴｢…やっちゃったなぁ…｣
誰もいなくなった教会で女はそう呟いた
女は痛みは感じないが、足がもう立てなくなっていた
女はポケットの中にある携帯を取り出した
貴｢もしもし、四方さん？｣
数回のコールで電話の主は出た
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あぅろ痕(プロフ) - 続きがぁあ気になるぅぅぅぅ (2019年9月8日 10時) (
レス) id: d435dc3edd (このIDを非表示/違反報告)
夜空月(プロフ) - もふもふ☆てぃあさん» コメントありがとうございます!!!そんな事言ってもらえて光栄です!!!はい、できるだけ早く更新できるように頑張ります。 (2017年8月21日 22時) (レス) id: 1deb7c7c52 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ☆てぃあ - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2017年8月21日 19時) (レス) id: 86657b5922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空月 x他1人 | 作成日時：2017年8月16日 19時
