＊第二十六話 ページ27
貴「あれ、もう皆帰っちゃったんだ」
赤「明日への追い込みじゃない？」
貴「あぁー…カルマはいいの？」
赤「うーん…まぁ、多分？」
曖昧な返事をするカルマ。
貴「カエデいないってことは今日はぼっち下校かぁ…」
はぁ、と短くため息をついた。
赤「…ぼっちじゃないじゃん？」
貴「え？」
赤「俺と帰ろーよ」
貴「え…！？でも、方向逆だし…」
赤「こんな時間だし、女子1人で帰らせられないよ。送ってくから」
貴「っ///あ、ありがと…」
赤「いえいえ」
さらっとカッコいい事をはける彼はホントすごいなぁと思う。
赤「じゃあ、行こっか」
私たちは旧校舎を出て坂をくだった。
赤「…そーいえば、逆って言ってたけどAの家ってどこら辺にあるの？」
貴「…あー、私の家は…」
"今日からここがあなたの家よ"
"あなたの家はここなのよ！？なぜ、出ていこうとするの！？"
"逃げようとする子にはお仕置きしないとねぇ？"
赤「…A？」
貴「あっ、ご、ごめん…私の家、あんていくっていう店の近くにあるんだ」
赤「…そーなんだ」
貴「うん…」
思い出したくもない過去がさっき見た夢のせいで、たった一つの言葉で頭の中で再生される。
そんな私の様子を見て、変だと感じているはずのカルマはあえてその事には触れなかった。
やっぱりカルマは優しいね
圭ちゃんにそっくり…
赤「…Aの家ってさ、ここら辺？」
貴「えっ、あっ、うん、そう！」
いつの間にか私たちはあんていくの前まで来ていた。
赤「どっち行けばいい？」
貴「あっ、えと…今日はカネキさ…ここの先輩に明日のテストのとこ、教えてもらうからここでいーよ。ありがとう」
赤「そっか。あ、俺…教えようか？」
貴「え？」
赤「俺だったら自分の勉強にもなるし…」
貴「それもそうだね。じゃあ、また今度はお願いするね。今日はもうテスト明日だし、カルマも人に教えてる場合じゃないでしょ？」
赤「…それもそーだね」
一瞬カルマの顔に悲しみの色が見えたのは気のせいだろうか…
貴「？…じゃ、じゃあ、私行くね。ホント、ありがと！」
私は彼に手を振って彼に背中を向けた。
すると、背中に温かみを感じた。
貴「えっ？？」
赤「…っ…」
カルマが私の後ろに抱きついていた。
彼の私より一回り大きい体で包まれる。
貴「ど…うしたの？」
赤「…俺さ…」
＊第二十七話 カネキside→←＊第二十五話 カルマside
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜空月(プロフ) - アイスランドさん» そんな事を言ってもらえて光栄です!!!はい！出来るだけ早く更新できるように頑張ります!!! (2017年7月27日 19時) (
レス) id: 1deb7c7c52 (このIDを非表示/違反報告)
アイスランド - 戦いの所が面白かった!!更新頑張ってください!!!(ﾉ・×・)ﾉ (2017年7月27日 17時) (レス) id: cdb75ea671 (このIDを非表示/違反報告)
夜空月(プロフ) - ほのかさん» そう言ってもらえると嬉しいです(o^^o)出来るだけ早くに更新できるように頑張ります!!!コメントありがとうございます！ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 1deb7c7c52 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - むっちゃおもしろい!!!更新まってます!!! (2017年7月22日 21時) (レス) id: ac7138ced7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜空月 | 作成日時：2016年9月29日 22時
